FF先物・定点観測(22/1/13)

今回から3月FOMCまでは今年の3月、6月、9月、12月のFF先物価格を利回りに変換したチャートを見て行くことにします。

FF先物・定点観測(22/1/13)

FF先物・定点観測

年明け後も利上げ前倒し思惑が高まっていますが、今週月曜にはJPモルガンチェースのダイモンCEOがCNBCのインタビューで「インフレが悪化している可能性はある。個人的には年内4回の利上げで済むなら驚きだ」と年内に4回以上の利上げ実施の可能性に言及しました。

さらに同日にゴールドマンサックスのエコノミストも「3月、6月、9月の利上げを引き続き予想しているが12月の利上げもそれに加わった」と利上げ予想を3回から4回に増やし、バランスシート縮小についても「開始時期を12月から7月に前倒しする」と金融機関のエコノミストを中心に着実にタカ派寄りへとシフトしています。

これまでのFF先物定点観測もこうした動きに合わせて変える必要がありますので、今回から3月FOMCまでは今年の3月、6月、9月、12月のFF先物価格を利回りに変換したチャートを見て行くことにします。

FF先物・定点観測

下から3月限(紫)、6月限(ピンク)、9月限(オレンジ)、12月限(赤)で取引価格から算出したレートとなっています。縦線はFOMC開催日です。

こうして見ると10月以降の急速な利上げ見通しの高まりで、3月の取引は0.195%と現状維持を想定した取引も行われていますが8割程度の織り込み、6月の取引では0.485%とほぼ2回利上げを織り込んでいます。9月、12月もおよそ9割程度の織り込みという水準です。
今週末からFRB関係者はブラックアウト期間に入りますが、1月26日のFOMC時点でどのように変化しているかを次回は見たいと思います。

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