Xマス明けだが休場も多い、レンジ継続か(12/27夕)

週明け27日の東京市場はレンジ取引。114円台前半、20ポイント強の一進一退に終始し、方向性も乏しかった。

Xマス明けだが休場も多い、レンジ継続か(12/27夕)

Xマス明けだが休場も多い、レンジ継続か

〇本日のドル円、豪州、NZ、英国、カナダなど休場で積極的な売買手控えか、114円台前半で動意乏しく
〇先日ロックダウンの中国西安市で新型コロナ新規感染者が21ヵ月ぶりの水準に増加
〇過去2週間程推移していたレンジ上限114.27しっかり超え、基本的なリスクは上方向か
〇本日は米経済指標として12月ダラス連銀製造業活動指数発表、米財務省による2年債の入札も予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは114.10-114.90、先週末高値114.51が最初の抵抗

<< 東京市場の動き >>

週明け27日の東京市場はレンジ取引。114円台前半、20ポイント強の一進一退に終始し、方向性も乏しかった。

先週末は、新型コロナ・オミクロン株の感染拡大もあり、岸田首相による来月の訪米予定が白紙になったとの報道あり。また、NATOが来月12日にロシアと協議する予定と報じられ、思惑を読んでいたようだ。
そうした状況下、ドル/円は114.35円前後で寄り付いたものの、先週クリスマス相場の流れを継ぎ、依然として動意は乏しかった。豪州やNZ、英国、カナダなどが本日休場になることも、積極的な売買を手控えさせる一因となっていた模様。114.25-50円といったレンジ内で方向性に欠けるなか、16時現在では114.45-50円で推移、欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「新型コロナ」と「日本の情勢」について。
前者は、フランスそしてイタリアの保健当局が、それぞれ「25日の新型コロナ感染者、過去最多更新」したことを明らかに。またロイターによると、中国も先日ロックダウン措置を導入した西安市において、「新規感染者が21ヵ月ぶりの水準に増加」したという。欧州地域を中心に依然として予断を許さない状況に置かれているようだが、一方でシンガポールは「オミクロンの重症化リスク低い」として、規制緩和に動く旨を示していた。今後の情勢に注目だ。
対して後者は、クリスマスで欧米諸国の金融市場が休場となっただけでなく、ニュースも全般的に少ないなか、日本に関する話題はやや活発。まず中国とロシアが北京オリンピックと日米共同訓練という、それぞれ別の視点から日本に対しクレームをつけるなか、先でも取り上げたように、新型コロナ・オミクロン株の感染拡大もあり、岸田首相による来月の訪米予定が白紙になったようだ。核拡散防止条約(NPT)再検討会議への出席が見送られるだけでなく、早期の対面的日米首脳会談実施も後退した感がある。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は薄商いの間隙を突き、先週末に114円半ばまで上昇。過去2週間程度推移していたレンジ上限の114.27円を「しっかり」超えたようで、基本的なリスクは上方向か。11月26日以来の115円台乗せに向け、ドル高の進行も否定できない。しかし本日の東京時間を見る限り、ドルの上値も重そうだ。ヒョッとすると、短期的には114円台を中心とした新レンジを形成。次なる方向性を探る展開をたどっても不思議はないだろう。
日米などの金利差を考慮した場合、日本円を基本的に買い進めにくいと言わざるを得ない状況は依然として継続。そうしたなか、クリスマスは明けたとはいえ、前述したように英国やカナダなど本日も引き続き休場の先は少なくなく、また経済指標の発表をはじめ、材料も全体的に乏しい。新型コロナ・オミクロン株の感染拡大などのニュースや、米株などの動きに一喜一憂しつつも、基本的にはレンジ相場が続く可能性もある。

テクニカルに見た場合、ドル/円は先週末にかけ形成レンジを上抜けており、リスクという意味では上方向にバイアス。ただ、それほど力強さはうかがえず、短期的には新レンジを形成する可能性も取り沙汰されていた。本格的な動意は来週、2022年に入ってからということになるかもしれない。そんなドルの抵抗は先週高値の114.51円、抜ければフィボナッチポイントの114.80-85円となる。

材料的に見た場合、中長期的には、北京オリンピック開催も近づくなか国内での新型コロナの感染拡大も気掛かりな「中国情勢」、弱毒性である可能性は捨てきれないが、感染力はこれまでより桁違いに強い「新型コロナ・オミクロン株問題」、「原油供給問題」−−などに注目。
一方、本日は米経済指標として、12月のダラス連銀製造業活動指数が発表されるほか、米財務省による2年債の入札も予定されているものの、全体的には材料少なめ。そうした意味では動きにくそうだが、先週末のように間隙を突く格好での値動きにも一応要注意だ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは114.10-114.90円。先週末高値の114.51円が最初の抵抗。超えれば114.80-85円、そして115円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、サポートとしてジワリ育ちつつある114.25円レベルをめぐる攻防にまずは注目。割り込めば114円割れも否定できないが、それでも下値は堅そうだ。

Xマス明けだが休場も多い、レンジ継続か

ドル円日足

注:ポイント要約は編集部

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