米11月小売売上高の予想
明日11月小売売上高が発表されます。この後、日本時間の16日夜中4時に注目のFOMCの金融政策が公表されますので、この数値だけでは行って来いの相場が予想されます。但し、予想を大きく上回るサプライズとなった場合はFOMCでの早期利上げ期待に繋がりますので、FOMCの内容次第では相場が荒れる可能性もあります。
さて、前回10月の数値は予想を上回り、米国内の消費好調を裏付けました。相場は114円台乗せ付近で推移していましたが、発表後はドルが買われ終値は114円84銭、翌17日に115円手前まで買われています。そして現在まで2021年高値である115円52銭を翌週24日につけました。
(今回予想2021年12月14日11時00分現在)
*直近の数値をご確認ください。
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、黒い線は上昇トレンドライン)
今回11月分は全体で+0.8%、除く自動車で+0.9%の予想で、消費拡大傾向は続くことになります。上図を見ると、黒いトレンドラインを大きく越えて推移しています。
11月分はブラックフライデーがあり、しかも供給混乱を心配した小売業者が前倒しセールを始めているので、予想を越える数値になってもおかしくないと思います。また除く自動車の伸びも同じ水準の予想ですので、小売は全般的に好調と言えそうです。
尚、アトランタ連銀GDPナウは2021年第4四半期で、前期比年率+8.7%(12月9日現在)になっており、依然としてかなり高い数値を維持しています。
下図はユーロドルの週足チャートです。底値を結んだサポートA(=1.1150)とそこから平行に上げたB(=1.1820)でユーロ安トレンドを形成しています。このトレンド内に6月初高値からのC(=1.1520)と直近底値からのサポートD(=1.1220)で収斂しています。またこの間のE(=1.1445)に窓が空き、これは2020年7月時の窓空けと同じ水準になっています。従いまして、明日のFOMC、次いでECBの金融政策でDとE/Cの収斂を抜けるエネルギーが出るかを見たいと思います。下値はDを切ればAがサポートになります。万一、Aを切ると1.11辺りに横サポートが控えています。尚、高値からの抵抗線Fは1.2125にあります。
(2021年12月14日14:20、1ユーロ=1.1277ドル)
オーダー/ポジション状況
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