ユーロドル、リスクオフの動きが強まる中でも、ドルの売り戻しに一時急反発 (11/26夕)

26日の東京市場でユーロドルはじり高推移。

ユーロドル、リスクオフの動きが強まる中でも、ドルの売り戻しに一時急反発 (11/26夕)

ユーロドル、リスクオフの動きが強まる中でも、ドルの売り戻しに一時急反発

26日の東京市場でユーロドルはじり高推移。朝方1.1208レベルで取引が始まったユーロドルは、南アフリカで検出されたコロナの新種への不安に、市場のネジがすべて逆巻きの動きになりつつある中、徐々に買戻しが入り、夕刻1.1230レベルまで上昇しました。欧州勢参入後は序盤もみ合いましたが、その後急激な買いが入り、一時1.1279まで上昇、直後に1.1242まで急落するなど荒い値動きとなっています。東京時間18:30現在は1.1269レベルでの取引です。

昨晩海外市場では米国休場で参加者が減少する中、ユーロドルは1.1206-30の狭いレンジでの取引に終始しました。

しかし、海外時間に上記の新たな変異ウイルス検出が報じられ、さらに香港でも既に同種のウイルスが検出されたこと、これまでのウイルスと違ってワクチンが効かない可能性があることなどが徐々に明らかになると、市場は急速にリスクオフへと傾き、日経平均株価は747円安、序盤の欧州主要株価指数は軒並み3%超の大幅安です。
ユーロドルは通常リスクオフ時には売られるのがセオリーですが、今回は、最近の相場の基調となっていた「米国のコロナからの他の地域よりも早い立ち直りと、金融緩和政策の転換、早期の利上げ」が根本から覆る可能性があるために市場は動揺しており、為替市場も材料として消化できていない状況です。
結果として、危険回避の米国債券買いによる米長期金利低下→ドル売りの流れとなり、ユーロドルに突発的な買戻しが入っています。

今回の変異種がどの程度の感染力を持ち、致死率の水準がどの程度であるのか、本当にワクチンの効果が期待しにくいのか等は、現状でははっきりしたことが判明しておらず、今後の関連報道には十分注意が必要です。

今晩米市場は債券、株式が短縮取引となっており、引き続き市場の流動性は十分ではありません。薄い市場で値が飛ぶ可能性もあり、今晩は波乱含みです。

ユーロドル、リスクオフの動きが強まる中でも、ドルの売り戻しに一時急反発

ユーロドル日足

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