NZ/円、短期は下値リスクが高い状態。中期は“強気”。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、先週末の米雇用統計が予想比良かったことや11/10に発表された米10月の消費者物価指数(CPI)が市場予想より高い数値となったことから、ドル金利が上昇してドル全面高となったこと、上昇傾向にあったエネルギー価格が落ち着きを取り戻したことにより、買われていた資源国通貨のポジション調整の動きが強まったことから、NZドルは対米ドル、対円で上値を切り下げる展開となっています。
チャートを見ると、日足は、10/21に付けた82.50を直近高値として上値を切り下げています。この間に81〜82円のレンジ内での揉み合いからも下抜けて一段の下落に繋がっています。80.00±10銭にやや強い抵抗がありますが、79.80以下で終えた場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなります。但し、この場合でも中期トレンドは強い状態を維持しており、78円台を割り込んで越週しない限り、調整的な下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は80.40-50,80.80-90,81.20-30に、下値抵抗は80.00±10銭、79.30-40,79.00-10にあります。21日移動平均線81.20に位置しており、これを下抜けて短期トレンドは“弱気”の流れにありますが、120日、200日線は78.12と77.95に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は、高値圏から陰線が出ており、前の2手の陽線の値幅を切り崩して越週しています。下げ余力を残して越週しており、今週も下値トライの動きが強まっていますが、10月第3週の大陽線が新たな上昇トレンド入りしており、中期トレンドが強い状態にあることから、調整的な押しに留まり再び上値追いの流れに戻す可能性も高いと見られます。但し、可能性が低いと見ますが77.80〜78.00の抵抗を下抜けて越週した場合は、一段の下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は80.60-70,81.30-40,81.90-00に、下値抵抗は80.00-10,79.00-10にあります。77.80を割り込んで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。また、82円台を回復して引けた場合は“強気”の流れに戻します。31週、62週移動平均線は78.22と75.97に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
11/11現在、31週移動平均線は78.22に、62週線は75.97にあり中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりない。
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