アメリカ9月貿易収支予想(21/11/4)

本日21時半に米国9月貿易収支が発表されます。

アメリカ9月貿易収支予想(21/11/4)

アメリカ9月貿易収支予想

(日本時間2021年11月4日21時半発表予定)

本日21時半に米国9月貿易収支が発表されます。昨年4月以降の米国貿易収支は赤字拡大傾向(下図@の黄色矢印)が続き、今回は遂に800億ドル越える赤字が予想されています。2016年頃には▼400億ドルでしたので、5年後の現在は倍となる赤字額です。また、灰色(モノの収支)の矢印は3月と6月に最大となっており最近は横這い傾向になっていますが、全般的に米国の内需が好調であるとこと示しています。赤字増はGDPにはマイナス要因ですが、景気拡大の裏返しですので、予想通りの赤字拡大になった場合の市場の受け止め方を注目したいと思います。

アメリカ9月貿易収支予想

(今回予想:2021年11月4日10:30現在)

@	8月までの推移と今回予想値

@ 8月までの推移と今回予想値

発表値は黄色の折れ線。今回分は青の矢印
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日

下図Aの月別の輸出入額推移を見ると、輸入(オレンジ)は今年3月からコロナ前の水準を越え、再び拡大になっています。一方の輸出(青)は緩やかな増加基調を継続しているものの、2019年5月高値をまだ越えられていません。

A	月別輸出入額

A 月別輸出入額

(2021年8月迄)

下図はドル円の日足チャートです。8月初底値からのサポートA(=109円50銭)とそこから平行線に上げたB(=111円50銭)でドル高トレンドを形成していましたが、9月28日にBを上抜いてから急激なドル高ラインC(=114円90銭)となりました。その後10月27日にこのCを切ってからは抵抗線D(=114円45銭)とサポートE(=113円25銭)で緩やかなディセンディングトライアングルになっています。上抜けばC方向ですが、逆にEを切れば、一段とドル高調整になり易くなります。この場合はBまでの下値余地が広がります。この手前の〇印(112円24銭)に小さな窓が空いています。貿易収支がサプライズにならない限り、明日の雇用統計まではDとE間になりそうです。

アメリカ9月貿易収支予想 2枚目の画像

(11月4日13:15、1ドル=114円22銭)

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