ドル円104円台前半をじり高推移
4日午前の東京市場でドル円は114円台前半をじり高推移。朝方、114.01レベルで取引が始まったドル円は、序盤はもみ合い114円を割り込む場面もありましたが、113.97までで切り返し、その後はじりじりと上値を試す展開となりました。11時過ぎには114.24の高値をつけ、FOMC結果公表後の高値114.22をわずかに上回り、東京時間正午現在は114.16レベルで取引されています。
日経平均株価は、FOMCでのテーパリング開始決定後も米主要株価指数が上昇し、NYダウやナスダック総合指数が史上最高値を更新したことを好感し、買いが先行。271円高で午前の取引を終了しています。
未明に結果が公表されたFOMCでは、11月からのテーパリング開始が決定され、声明上もインフレが一過性のものであるとする表現をやや後退させたことから、発表後ドル円は113.79-114.22を乱高下しました。しかし、続くパウエル議長の記者会見で同議長がハト派姿勢を崩さず、早期利上げ観測は遠のいたことから、次第に市場は落ち着きを取り戻し、ドル円は114円近辺に収束した形で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円はFOMC後もレンジ内での持ち合いが継続していますが、本日の上昇で21日線、転換線を上放れ、ドル買い地合いがやや強まっています。
FOMCを無難に通過したことでドル円は結局レンジ内の取引に戻った形ですが、11月早々にテーパリングが開始されることとなった点や、インフレの長期化をやや懸念する方向にシフトした点、結果を受けて、株価が上昇を維持しながら、米長期金利が上昇したこと等、全般的には一段のドル高への道筋が開かれたように思われます。
今週は明日も米雇用統計の発表が控えており、そこまでは様子見となる可能性が高そうですが、結果次第では再び115円方向を試す動きも十分ありうるものと考えられます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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