乳製品価格に底打ちの兆し(2016年8月17日)

昨日ニュージーランドで開催されたGDT(Global Dairy Trade)のオークションで粉ミルクの価格が8月2日に比べ、18.9%上昇(米ドルベース)、今年の最高値をつけました。

乳製品価格に底打ちの兆し(2016年8月17日)

乳製品価格に底打ちの兆し

長期低迷の乳製品価格の底打ちの兆し?

昨日ニュージーランドで開催されたGDT(Global Dairy Trade)主催のオークションで粉ミルクの価格が8月2日に比べ、18.9%上昇(米ドルベース)、今年の最高値をつけました。
乳製品価格は供給過剰と中国等の経済原則による需要減退から2014年以降長期の下落傾向にあり、乳製品を第一の輸出産品とするニュージーランドの農家の大半を不採算に追い込む状況が続いて来ていますが、ここへ来て生産調整が進んだこと、中国からの需要の回復、さらにドル価ベースの価格という意味では最近のニュージーランドドル高も作用して、入札価格が高騰したものと見られています。
地場の銀行の間では乳製品価格は今後も上昇傾向を続けるとの見方も出てきており、長期に亘り低迷してきた乳製品価格の底打ちに期待感が広がっています。

乳製品価格の上昇はN$上昇に?

このところサービス部門に取り残されて足を引っ張る形となってきたニュージーランドの農業部門にもようやく明るい兆しが見えてきそうです。
JETROの調べによれば、ニュージーランドの輸出に占める「酪農製品等」の割合は29.4%(2014年度)、輸出の約三割を占めており、ニュージーランドの経済に与える影響は甚大であり、乳製品価格の回復はニュージーランド経済の回復に直結、ニュージーランドドルの上昇にも大きな影響を与えそうです。
2週間に一度開催されるGDTの入札については今後も動向を注視していきたいと思います。

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