NZ中銀の金融政策記者発表要旨(21/10/6)

10月6日開催分

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NZ中銀の金融政策記者発表要旨(21/10/6)

NZ中銀の金融政策記者発表要旨

本日のNZ中銀金融政策会合では、現行の0.25%から0.50%へとオフィシャルキャッシュレート(OCR)の利上げが実施されました。そして、この先の利上げも予想されるがそれは今後のインフレや雇用動向に左右されると述べられました。内容は概ね予想通りとなり、NZドル米ドル相場は発表前に0.6950付近で推移し、利上げ直後に0.6980まで買われましたが、予想通りの内容に材料出尽くしとなり0.6930まで反落しています。ドル全面高の展開にオセアニア通貨も弱い流れになっています。
以下はNZ中銀金融政策記者発表要旨です。

(要旨の一部和訳)

金融政策委員会はオフィシャルキャッシュレート(OCR)を0.50%に引き上げることを合意した。8月要旨時点での査定に従って、金融刺激策の水準を引き下げ続けることが適切である。そうすることで、低インフレを維持し持続的な最大雇用を支援できる。

世界経済活動の水準は、金融緩和策や財政調節の支援により、またワクチン接種率増加が行動制限の緩和を促すことにより回復を継続している。経済的不確実性はCovid-19流行の影響でまだ高まっている一方、コスト高圧力は増々持続し、幾つかの中銀は金融緩和策の縮小プロセスを取り始めている。

NZの公衆衛生施策は国内ワクチン接種率上昇に伴い展開されている。ワクチン接種率が高まるほど、今後数年間のNZ経済活動に対するウィルス関連の混乱は減少していくことだろう。

現状のCovid-19関連の制限は、8月要旨以降のインフレと雇用に対する中期的な見通しを実質的には変えていない。稼働能力への圧力は、経済、とりわけ労働市場に明白に残っている。NZ経済が好調に推移していることは様々な経済指標を見れば明らかだ。

最近の国内全土に亘る健康関連のロックダウン中に経済は急激に縮小しているが、家計や企業の強いバランスシート、継続的な財政支援、あるいは強い交易条件をみると、警戒水準の制限が緩和されることで経済活動が急速に回復することが期待できる。最近の経済指標がこの見通しを裏付けている。

しかしながら、委員会は直近のCovid-19制限がオークランド内の幾つかのビジネスやより幅広いサービス部門に悪影響を与えたことを認識している。このパンデミッックは国内外の経済活動に長期的影響を及ぼすだろう。

現下のインフレは中期目標の2%中間点に向けて下がる前に、直近では4%越えまで上昇することが予想されている。インフレの直近の上昇は原油価格の一層の上昇、輸送コストの上昇、供給不足による影響に顕著である。これら最近の相対的な価格ショックはより全般的な価格上昇に繋がるリスクがある。現時点では、コアインフレや中期インフレ期待値の尺度は2%近くに留まっている。

委員会は更なる金融刺激策の撤廃が今後も予想され、将来の動きがインフレや雇用の中期見通しにより左右されることを確認した。
(以上)
(注)NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)

NZドル米ドル相場は、シカゴポジション302内で日足のNZドル安トレンドライン0.6755〜0.7140内で下限トライの流れが変わっていません。現スポットからは0.6920にサポートがあり、次いで0.6860〜70、0.6800の順にあります。上値は0.70が強く、これを日足でクリアできない限り、上記レンジの上値トライには繋がりません。利上げ実施した後でNZドル売りになっているので、シカゴのNZドルロングがどの様になっているか注目されます。
(10月6日13:00、1NZドル=0.6931米ドル)
次回のNZの金融政策は2021年11月24日(水曜日)に予定されています。

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