トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「トルコリラ安を継続しやすいと見て、6月安値12.28レベルをサポートに、下降チャンネルのレジスタンスラインを参考に12.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が12.40レベル、高値が12.59レベルと、最近のトルコリラ円としては全く動意薄の一週間となりました。
先週のトルコリラは米金利上昇の動きはあったものの、ドル安の動きとなりドルトルコリラとドル円がパラレルに動いたことで、トルコリラ円は狭い値幅で横方向のレンジ相場となりました。しかしドルトルコリラではトルコリラが8.9513レベルと史上最安値を更新し、対ドルでのトルコリラ安が今後も警戒されます。ドルトルコリラはテクニカルには9.02レベルがターゲットとなりますので、大台9.0は常に視野に入っている状態ですが、ドル円もまた円安になっていることでトルコリラ円としては目立っていないということになっています。
今週は最大の注目材料が本日16時に発表されるCPIです。トルコ中銀は現在コアCPIを金融政策の指標として見ることにしています。そして、コアCPIは前月の16.76%から若干の低下が予想されていて、そうだとすると次回の中銀会合で政策金利が17%へと利下げされるのではといった思惑が出てきます。本日のCPI次第ではトルコリラ安再燃というリスクがあることだけは気にしておきたいところです。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
先週のレンジがあまりに狭かったことから、トルコリラ円も先々週のレンジ12.37〜12.69を参考にすることとなります。今週のトルコリラ円は横方向の動きを継続すると見て、12.37レベルをサポートに12.69レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。
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