米8月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2021年9月1日9時現在予想
本日23時、米国8月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。これより先の21時15分に注目のADP社民間雇用者数(予想は下表ご参照願います)があります。昨日のシカゴ購買部協会景況指数や消費者信頼感指数が予想よりかなり悪化しましたが、市場はあまり材料視せずにドルの買い戻しをしました。市場は週末の雇用統計待ちの様相で、金利も小幅高ですので、好数値期待の趣です。今日からの前哨戦でどの様になるか注目されます。
さて、そのISMですが、まだ好悪判断基準の50を大きく越えており、米製造業は好調さを保っていると言えますが、下記チャートを見ても下降トレンドに入りそうな流れとなっており、〇印のPMI>ISMのパターンに入りかけています。景気下降期に入るのか、一時的現象になるか注目します。FRBや各金融市場では後者を見ていると思いますが、今後の数値は要ウォッチとなります。逆に言えば経済拡大を裏付けるという意味ではレンジを越える60以上が出てもおかしくありません。また、ISM発表の15分前に8月PMI製造業(61.2)の改定値がありますが、この上下方向の修正にも注意が必要になりそうです。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
以下は本日発表予定の主な経済指標です。
2021年9月1日9時現在予想
下図はドル円の日足チャートです。3月31日高値からのAと4月23日底値からのB(A=B共に112円10銭)でドル上昇ウェッジを形成していましたが、現在は下抜けてからラインC(=110円45銭)とそこから平行に下したD(=108円00銭)でドル安トレンドラインを形成しています。そして直近ではE(=109円55銭)のサポートに沿ってドル高となっています。このCとEで3角保合いとなっており、かなり収斂してきているので、金曜日の雇用統計で抜けるか、その前に勝負が付くかとなります。
Cを越えれば、Cの抵抗線を形成している110円80銭が目先のポイントになり、更にAの2点目高値111円66銭、そしてAとBになります。逆に下限を切ればドル安トレンドに戻り、D狙いになりそうです。
(9月1日10:35、1ドル=110円22銭)
オーダー/ポジション状況
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