米国第2四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)7月29日9時現在
本日、米国第2四半期GDPが発表されます。FOMC後の数値で、FRBにとってはある程度織り込み済(アトランタ連銀GDPナウの第2四半期GDPは前期比年率6.4%:7月28日改定の数値:それ以前の7.4%から減速しています)と思います。
また、2021年6月時点のFRBのGDP予想では2021年末で7%成長ですので、年後半に巡航速度に下がってくるというFRB見込みを前提にすると、今回の高い数値も予想の範囲内となりそうです。但し、チャート(2)を見ると、コロナ前の高値だった2020年4Q(赤の横線)を始めて上回ることになり、予想通り以上なら経済回復を裏付ける数値になります。
今回はむしろPCEコアに関し、市場がどの様に受け止めるかを注目しています。既に1Qの段階でFRBのインフレ目標値を越え、2Qはそれを越える+6.1%予想ですので、かなり大きな数値です。FRBの2021年末PCEコア予想(6月時点)は+3.0%ですので、下半期でここまで緩むか、市場の判断に委ねられます。まず債券市場の反応がどの様になるかを見たいと思います。
尚、以下は本日発表予定の経済指標です。
2021年7月29日9時現在予想
下図はユーロドルの日足チャートです。今年5月下旬高値の1.2266からユーロ安を継続しています。抵抗線としてはA(=1.2135)とB(=1.2050)にあります。その後6月16日からユーロは大きく下落し、C(=1.1855)とそこから平行に下したD(=1.1700)で、短期のユーロ安を形成しています。昨日はそのトレンドライン上限のC手前まで戻しています。今日・明日の指標でCを越えて終われるのかが当面のポイントです。もし越えれば1.1880、1.1910などの抵抗線をこなしながら、BとA方向への戻り高をトライできる流れに入れそうです。一方Cに抑え込まれ、E(=1.1770)のサポートを割り込んでくると、トレンドライン下限のDを目指す動きを継続することになります。残り2営業日で7月足(現状ではたくり線に近い)もできますので、テクニカルで足作りの動きも予想されます。
(7月29日10:40、1ユーロ=1.1846ドル)
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