豪ドル/円、短・中期トレンドともに弱気の流れ。下値抵抗も厚いポイント。
豪州利下げするも豪ドルは材料出尽くしで反発
オーストラリア準備銀行は8月2日、政策金利を0.25%引き下げ1.5%に変更しましたが、市場の予想通りであったことや、国内経済の堅調さを映して対ドルでは利下げ発表前より豪ドル高水準で推移しています。一方で豪ドル/円相場については日銀の金融政策決定会合直後に79円台半ばまで上昇する場面もありましたが、追加緩和策が市場の予想の範囲内であったことから、円全面高の影響を受けて豪ドル円はジリ安の展開となっています。
76.00-10に週足ベースでの強い下値抵抗
チャートを見ると、日足は7/15に付けた81.51を直近高値として上値を切り下げており、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められませんが、一方で、76.00-10に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、これを下抜け切れずに反発に転ずる可能性を残しています。現状は78.41に位置する21日移動平均線の下で推移しており、下値リスクがより高い状態にありますが、日足の上値抵抗ポイントである78.50-60を日足の実体ベースで上抜けた場合は、下値リスクが軽減されます。日足の下値抵抗は76.30-40にあります。
第4週の陽線で底打ちした可能性、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ
一方週足は、2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げていますが、7月第4週の陽線で底打ちした可能性が生じており、76円割れで越週しない限り、下値余地も限られ易くなっています。今週は、先週足が陰線で引けた流れを受け継いで週初から下値余地を探る動きが先行していますが、76円の下値抵抗を守りきって短期的な反転、上昇に繋がるかが焦点となりそうです。一方で上値も、2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、中期トレンドは豪ドル弱気に変化ありません。この週足の上値抵抗は83円後半にあり、84円超えで越週しない限り、トレンドは大きく変化しません。逆に、75円割れで越週した場合は、月足、週足共に形状が悪化して、下落余地が更に拡がる可能性が高くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は80.50-60、83.70-80に、下値抵抗は76.00-10、75.10-20にあります。31週、62週移動平均線は80.90と84.98にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】
(8/3現在31週移動平均線は80.90に、62週線も84.98にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
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