N$円長期的な下値抵抗にも注意(2016年8月第一週)

ニュージーランド経済は景気の底堅さが窺える一方で、対ドルでは昨年8月以降通貨高が進行しており、

N$円長期的な下値抵抗にも注意(2016年8月第一週)

短・中期トレンドともにNZ弱気の流れ。長期的な下値抵抗にも注意。

ニュージーランド経済は景気の底堅さが窺える一方で、対ドルでは昨年8月以降通貨高が進行しており、これが影響している可能性がありますが、輸出が伸び悩みを示し始めています。NZ中銀の経済報告書には低インフレ、通貨高への懸念が示されており、このため、8月11日に開催される次回の金融政策決定会合では政策金利を現行の2.25%から2.00%へ引き下げるとの見方が多くなっています。一方、NZ円相場は本年1月に日銀がマイナス金利適用に踏み切った時点から円高が一段と進んでおり、上値を切り下げる流れが継続中です。

チャートを見ると、日足は7/12に付けた76.85を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められません。また7/29には日銀金融政策決定会合の結果を受けて円買いが急となったことから、下値抵抗であった74円も割り込んで新たな下落トレンドに入り込んでいます。一方で71〜72円台には長期的な下値抵抗が厚いポイントであることから、短期的には70円台を割り込むほどの下落にも繋がり難く、72円台前後では一旦反発に転ずる可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は73.40-50、74.00-10に、下値抵抗は72.00-10と71.50-60にあります。

一方週足は、陰線が連続して上値を切り下げる流れが継続中です。この週足の上値抵抗は75.00-10にあり、これを上抜けて来ないと下値リスクが軽減されず、上値余地も拡がり難い状態です。また、2015年4月に付けた92.41を起点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインにもぶつかっており、この週足の上値抵抗は74.10-20近辺にあります。下値抵抗は72.00-10、71.20-30にあります。31週、62週移動平均線は75.02と78.09にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。また、7月足の終値が74.50割れとなったことにより、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けた形となったことから、長期トレンドもNZ弱気の流れに入り込んでおり、今後の戻り局面でも75円台が大きな壁となる可能性が高くなっています。

             NZ/円【週足】

             NZ/円【週足】

(8/3現在31週移動平均線は75.02に、62週線は78.09にあり中・長期トレンドはNZ弱気の流れにある。)

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