米景気不透明感と原油安で日本株下落、ドル円は上値重く
米国の経済指標不冴えが東京市場にも重石
昨晩の海外市場で米ISM製造業景況指数等の経済指標が予想外に不ざえなものとなり、原油価格も下落したことから、今日の東京市場では米景気に対する先行き不透明感からのリスクオフのセンチメントが広がりました。
日経平均は3日ぶりに反落前日比244円安の16,391円で終了しています。
ドル円も基本的には102円で方向感のない動きですが、午前中は麻生財務相の円高けん制発言などで102円台後半に上昇する局面もあったものの、株安の影響で上値の重さが目立つ展開でした。
経済対策閣議決定、事業規模28.1兆円に市場はセル・オン・ファクト
政府は午後四時から臨時閣議を開催し、事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定しました。その後石原再生大臣による記者会見が行われ、GDP1.3%程度の経済押し上げ効果があるとの説明が行われましたが、材料出尽くし感からか記者会見中にドル円は102円を割り込み一時101.62をつけました。
また、麻生財務相が2日夕、経済・金融政策に関して黒田東彦日銀総裁と会談し、デフレ克服に向け政府と日銀が連携する姿勢を強調する狙いがあるとの報道が流れ、麻生財務大臣が会談後記者会見し、「日銀と緊密に連携し安倍ノミクスを加速させることを確認した」等と語りましたが市場はむしろ「50年債という発想はない」との部分に反応、その後黒田総裁のコメントも報道されていますが、新味はなく、逆にやや円高を進める結果となり円は101.46に達し、どちらもやや出鼻をくじかれた形です。
市場のテーマは米景気にコアPCE指数等に注目
今晩は21:30から米国6月個人所得、6月個人消費支出、6月コアPCE価格指数の発表が予定されています。原油先物は再び40ドル割れの水準、序盤の欧州株価指数先物は軟調に推移。
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