米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について(2021/6/16)

東京時間では2021年6月17日木曜日夜中未明に発表予定です。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について(2021/6/16)

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について

(東京時間では2021年6月17日木曜日夜中未明)

NY時間6月16日14時(水曜日)にFOMC会合の記者会見発表要旨が公表され、その後パウエルFRB議長の定例記者会見が予定(同14時半)されています。今回の市場予想は以下の通りになっています。

(1)政策金利

(6月16日 9時00分現在の予想)

現在のFFレート「0.0〜0.25%」⇒据え置き
(エコノミストレンジは0.00〜0.25%で全員据え置き予想)
尚、超過準備預金(民間銀行がFRBに預ける超過準備金)の付利は現在0.1%で、大方のエコノミストは据え置き予想ですが、一部では0.15%への変更予想をしています。

前回会合(4月中旬)時は政策金利や債券購入など全て据え置き全くの無風となりました。今回の予想もFFレートは据え置き予想、超過準備預金の付利で一部エコノミストが変更予想しています。
しかしながら、今回は経済見通し(下表ご参照)の改定とドットプロットが発表されます。前者は3月時点からの数値が上方に動くのか、特にインフレ予想の上方修正があるかないかを見ておきたいと思います。後者は、前回のドットプロットでは2022年中の利上げが4名でした。今回は期間前倒しに利上げ開始を予想する委員がいるか、あるいは前回と同時期でも5名以上に増えると、市場は金利高選好となりそうです。
この他は以下の点に注目したいと思います。

@ここ2回の雇用統計内の非農業部門雇用者数の伸びが予想外だったが、FRB内ではどの様に受け止めているのか?

A投票権もった委員は今回の会合で、金融政策に新規の行動を取ることを躊躇すると見られるが、テーパリング議論が出る可能性高い中、どの位の緊急度を持ったものなのか?

Bそのテーパリング議論の内容として、時期やペースなどの議論、あるいはもっと具体的に購入中の債券内容(国債や不動産担保債券など)に言及するか?

(2)CME Fedwatch

@前回4月時点では2021年6月会合で0.25%利上げが10.3%、0.5%利上げが0.2%に増えています。9月、11月会合では変わらず、12月では0.25%利上げが13.8%、0.5%利上げが0.7%になっています。

A今回は9月、11月及び12月会合で据え置き93%、0.25%利上げが7.0%になっています。やや市場の利上げ気運が下がっています。

ご参考まで3月会合時のFRB経済見通しを添付します。この見通しよりも一段と上向き内容に変わったのかを見ておきたいと思います。

(2)CME Fedwatch

3月会合時のFRB経済見通し

(3)最近のFRB関係者の主な発言

(最近2週間分程度)

6月4日
メスター・クリーブランド連銀総裁
「雇用統計は堅実な内容で、今後の進展を見たい」

6月4日
ウィリアムズ・NY連銀総裁
「債券購入に関し、今は行動取る時期ではない」

6月4日
カプラン・ダラス連銀総裁
「テーパリング協議は遅いより早い方が良い」
「追加の金融緩和は必要ない」      

6月3日
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
「テーパリングによる癇癪を回避するためにコミュニケーションが必要」

6月1日
クォールズFRB副議
「インフレに対する見方は依然として一時的」

5月26日
クラリダFRB副議
「米経済の見通しは非常にポジティブ」
「7%成長もあり得る」

5月25日
クォールズFRB副議長
「インフレの見方を間違ったとしても、対処する手段はある」

5月25日
エバンス・シカゴ連銀総裁
「最近のインフレ期待の高まりを歓迎」
「金融緩和策を完全に支持」

2021年の委員会メンバーは以下です。
パウエルFRB議長、ウィリアムズ副議長、トーマス・バーキン、ラファエル・ボスティック、
マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、メアリー・デーリー、
チャールズ・エバンス、ランダル・クォールズ、クリストファー・ウォラー

昨日のドル円はレンジ幅が僅か18銭の小動きとなりました。まだ5月鉱工業生産指数予想内で添付したチャート内容と全く変わっていません。109円30銭〜110円30銭の3角保合いの収斂をどちらに抜けるのかを確認する相場になっています。尚、トレンドはドル高です。
(2021年6月16日11:00、1ドル=110円10銭)

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