米5月小売売上高予想
(日本時間2021年6月15日21時半発表予定)
本日は小売売上高を中心に比較的重要な経済指標が順次発表されます。この他にNY連銀製造業景況指数、5月鉱工業生産指数・設備稼働率などが発表されます。そして明日からは注目のFOMCが始まります。
前月4月小売売上高は予想を下回る結果になりました。5月予想中間値もマイナスとなっています。3月の大きな伸びの反動が続いていると思われます。そして今日の数値結果もFOMCでは議題に上るとは思います。特に小売売上高は個人消費の重要な数値ですので、コロナ後の推移を見ていくと思います。下図を見ると、黒のトレンドラインを越える回復を続けており、今回予想通りの▼0.7%となってもさほど大きな問題にはならないと思います。また予想レンジの下限が出ても、黒のトレンドラインよりは越えます。但し、大きなマイナスが出た場合にはFRBがコメントしているインフレ上昇は一時的との見方を裏付ける可能性があります。
今日は各指標の数値如何になりますが、米10年債金利への影響度合い、それに伴う株価に注目したいと思います。
(今回予想2021年6月15日8時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、黒い線は上昇トレンドライン)
前回4月の小売売上高は全体、及び除く自動車共に予想を下回り、特に除く自動車はマイナスとなりました。今回は全体ではマイナスですが、除く自動車ではプラス予想となっていますので、自動車販売の減少が全体を引き下げていることになります。3月時の大幅上昇が自動車販売の貢献度が大きかったので、まだその反動に揺れ動いている感じです。
尚ご参考まで、アトランタ連銀GDPナウは2021年第2四半期で、前期比年率+9.3%(6月9日現在)になっており、5月末の10.3%から下降気味で推移しています。今日15日にGDPナウの改定値が発表されます。
以下は本日発表予定の経済指標です(鉱工業生産指数・設備稼働率を除く)。
2021年6月15日8時00分現在予想
下図はユーロドルの日足チャートです。ラインA(=1.2260)のサポートを下抜いてからはユーロ安地合いに入っています。短期的には抵抗線B(=1.2220)とそこから平行に下したC(=1.2090)でユーロ安トレンドを形成しています。従い目先は、Cを守れるかがポイントになっています。もし切れて終われば横サポートのD(=1.1990)方向への流れに入りそうです。尚、BとCの間には1.2190に抵抗線があります。これを越えてくればB、Aの順に上値トライとなります。今日から始まる指標と明日のFOMCで短期的な流れを作っていくと思われます。
(2021年6月15日9:30、1ユーロ=1.2118ドル)
オーダー/ポジション状況
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