豪ドル/円、強気の流れを維持。84円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。
今週はオーストラリアの注目度の高い経済指標の発表はなく、また新規材料難の中で、アメリカの早期金融緩和縮小観測が後退して長期金利が低下傾向を強めたことから、全般的にドルの上値が抑えられる展開となりました。豪ドルは対ドル、対円で狭いレンジ内で小じっかりの展開となっています。
チャートを見ると、日足は84円台前半から後半を中心とする狭いレンジ内で推移しています。上値を若干切り下げており、上値の重い感がありますが、84円台の下値抵抗も守った状態にあります。一方で値動きの収縮が強まり始めていることから、一方向へ動き出す可能性が徐々に高まっている点には注意する必要があります。上値は、85.10-20に日足の抵抗がありますが、これを上抜けて終えれば日足の形状が改善して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に84円台を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。
さらに、豪ドル/円が83.50割れで終えた場合や、対米ドルで0.7600割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、豪ドル/円の下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は85.10-20,85.40-50,85.70-80に、下値抵抗は84.30-40,84.00-10,83.50-60にあります。21日移動平均線は84.68にあり、これを守っていますが“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日移動平均線は、82.85と80.17に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は値幅の小さい寄せ線で終え、週初の寄り付き水準に戻して引けています。値動きが乏しく方向性を示すものではありませんが、昨年10月に付けた73.14を基点として下値を切り上げて来たサポートラインから若干下抜けた位置で越週しており、下値リスクがやや高い状態です。但し85.20-30の週足の抵抗を上抜けて越週した場合は、週足の形状が改善して再び上値追いの流れに戻します。逆に、84円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、83.50以下で越週した場合は短期トレンドが変化します。週足の上値抵抗は85.20-30,85.70-80に、下値抵抗は84.20-30,83.50-60にあります。31週、62週移動平均線は81.75と77.77に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
6/10現在、31週、62週移動平均線は81.75と77.77に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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