6月に付けた77円台で戻り天井を確認、75円台が強い上値抵抗となる可能性。
中銀、NZドルの上昇にはかなり神経質
ニュージーランド/円は、29日の日銀金融政策決定会合の結果を受けた円急騰の動きに巻き込まれる形で75円台から73円台まで急落しています。また、対米ドルでも0.71台に強い上値抵抗があることや、21日に発表されたNZ中銀の経済報告書に、「高いNZドル」の記載があり、NZドルの上昇にはかなり神経質になっていることが見受けられます。
短期トレンドは一段の下落リスクに注意が必要
チャートを見ると、日足は7/12に付けた76.85を直近高値として上値を切り下げています。この間に強い下値抵抗ポイントであった74円割れを見ており、短期トレンドは一段の下落リスクに注意が必要であることを示しています。このまま74円台を回復出来ずに越週した場合は、日足、週足、月足全ての形状が悪化して、新たな下落トレンド形成の可能性が高まります。日足の上値抵抗は74.90-20に、下値抵抗は73.10-20、72.40-50にあります。
週足も2週連続して上値トライに失敗
一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲがやや長い陰線引けとなり、上値トライに失敗した形で終えています。前週も上ヒゲが非常に長い陽線で終えており、2週連続して上値トライに失敗していることや、31週移動平均線(75.36に位置)を実体ベースで上抜けられずに反落していることから、一段の下落リスクに注意が必要です。また、2015年4月に付けた92.41を起点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインにもぶつかっており、この上値抵抗が76.00近辺に位置していることから、76円超えの越週とならない限り、上昇余地が限られ易く、下値リスクにより警戒が必要です。
74.50割れの越月で一段の下落リスクが点灯?
週足ベースで見た強い上値抵抗は75.60-80に、下値抵抗は72..00-10にあります。31週、62週移動平均線は75.36と78.36にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。また、7月足の終値が74.50割れとなった場合は、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けた形となりますから、長期トレンドも変化して一段の下落リスクが点灯します。
NZ/円【週足】
(7/28現在31週移動平均線は75.36に、62週線は78.36にあり下値リスクがより高い状態にある。)
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N$シカゴポジション(2016年7月26日現在)
NZドルのポジションはロングポジションを減らし、完全にスクエア近くなりました。
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