豪ドル/円、強気の流れに戻す。84円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんが、週央にはNZ中銀が来年の利上げの可能性を示唆したことからNZドルが急騰し、豪ドルも連れ高となりました。また、週末にかけては日本の大都市圏での緊急事態宣言の延長が確定的となったことが円売りに繋がり、豪ドルは対ドルでは揉み合いの域を抜けていませんが、対円では5/18以来の85円台乗せとなっています。
チャートを見ると、5/10に付けた85.80を直近高値として上値を切り下げて来た流れから5/27の日足が実体ベースで上抜けて終えており、日足の形状が改善しています。また、この陽線が昨年10月に付けた73.14を基点として下値を切り上げて来た流れの中に戻しており、日足の形状が改善しています。この日足の下値抵抗は84.80-90にありますが、日足が84.70以下で終えた場合は、下値リスクを残すことになります。この場合でも、今週の値動きの中で84.20-30に強い下値抵抗が出来ており、84円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は85.10-20,85.40-50,85.70-80に、下値抵抗は前述の84.80-90,84.20-30にあります。21日、120日、200日移動平均線は、84.68,82.32,79.79に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、陰線引けとなり下値リスクのやや高い状態で越週しましたが、下値抵抗をかろうじて守って越週しています。この週足の下値抵抗は今週足では85.00-10まで上がってきましたが、今週の週足の終値が85.20超えで越週した場合は、中期的なトレンドラインを守って越週したことになり、来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。逆に84.80以下で越週した場合は下値リスクを残すことになります。また、84円割れで終えた場合は日足、週足の形状が悪化して下落余地が一段と拡がり易くなります。週足の上値抵抗は85.70-80,86.20-30に、下値抵抗は85.00-10(上値抵抗となる可能性を残しています),84.20-30,83.50-60にあります。可能性が低いと見ますが、83.50割れで越週した場合は中期トレンドも変化して一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は81.08と77.16に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
5/27現在、31週、62週移動平均線は81.08と77.16に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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