NZ/円、短・中期ともにNZ強気を維持。78円割れで終えた場合下値リスクが点灯。
今週はNZ独自の材料はなく、米欧の経済指標や金利動向を睨みながらも米インフレ懸念への警戒感がやや後退していることから、対ドルで欧州通貨が高値圏で推移する動きとなっていますが、NZドルは対ドル、対円でやや上値が重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は5/10に付けた79.42を直近高値としてこれを更新できないまま、若干上値を切り下げています。今年2月、3月、そして5月と、3度の上値トライの動きの中で、79円台前半の抵抗にぶつかって反落しており、やや下値リスクが高くなっています。現状は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗が78.10-20にあることから、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。
また、これを下抜けた場合でも週足ベースで見た強い抵抗が77.00-10にあり、これを割り込んで越週しない限り、トレンドは大きく変化しません。日足の上値抵抗は78.90-00,79.30-40,79.70-80に、下値抵抗は78.10-20,77.60-70,77.00-10にあります。78円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。さらに77円割れで終えた場合はトレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。21日移動平均線は、78.55にあり、これを下抜け始めており、下値リスクがやや高くなり始めています。しかし、120日線、200日線は76.34と74.04に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は、実体の小さい陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げていますが、今週は79円台の抵抗にぶつかって反落しています。現状は下値を切り上げる流れを維持していますが、昨年10月に付けた68.87を基点とするサポートラインの下値抵抗が78.20-30にあり、78円割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。さらに、昨年3月に付けた59.51を基点とする中期的なサポートラインの下値抵抗が77.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は、中期トレンドも変化して74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は79.20-30,80.00-10に、下値抵抗は78.10-20,77.00-10,76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は75.33と71.77に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
5/20現在、31週移動平均線は75.33に62週線は71.77にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
東京市場のドルは151円台でのこう着、今晩のPCEデフレータで動く可能性も(24/3/29)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、グッドフライデーの祝日で、多くの海外市場が休場となっていることから方向感の乏しい地合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.29
ドル円 週間通して1円未満の変動、今年最小更新となるか(3/29夕)
東京市場は151円全台前半での揉み合い。本邦当局者からの円安けん制発言など、材料は決して少なくなかったが市場動意は限られた。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
NZドルWeekly 調整局面は継続、90円割れの攻防を迎える(24/3/29)
NZドルは、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、目先のサポートラインだった100日移動平均線や、一目均衡表の雲をそれぞれ下回る弱い地合いとなった。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.05.24
N$シカゴポジション(2021年5月18日現在)
シカゴはNZドルのロングを4週連続で6,800枚も積み増してきましたが、先週は約900枚の手仕舞いになりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2021.05.21
ニュージーランド 2021年第1四半期小売売上高指数の予想(21/5/21)
2021年5月24日朝7:45に発表予定です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。