米4月小売売上高の予想
本日は小売売上高を中心に比較的重要な経済指標が順次発表されます。今週は水曜日の消費者物価指数が米金利高を招いた様に、今日の指標も金利強含み傾向を裏付けるのか注目されます。
予定されている経済指標は、21時半に小売売上高、22時15分からは鉱工業生産指数、設備稼働率、23時には企業在庫、ミシガン大消費者態度指数(速報値)となっています。
各指標の数値如何になりますが、引き続き米10年債金利への影響度合いに注目したいと思います。
(今回予想2021年5月14日8時30分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、
黒い線は上昇トレンドライン)
前回3月の米国小売売上高は全体、及び除く自動車共に予想を大きく上回り、予想レンジ(3.5%〜+12.0%)の上限に近い結果となりました。上図を見ても、黒の上昇トレンドラインを大きく越える数値になっています。内容的には、特に自動車販売の数値が大きく貢献しています。
今回4月も前月比+1.0%ですので、結果通りならかなり良い数値と言えます。仮にレンジ下限のマイナスでも黒のトレンドラインよりは上にいるので、流れとしては悪くありません。但し、第2四半期最初の数値ですので、マイナスになるとGDPの前期比ベースの伸び率には影響がでます。(尚、3月の小売売上高全体の数値は9.8%→9.7%に下方修正されています)
アトランタ連銀GDPナウは2021年第2四半期で、前期比年率+11.0%(5月7日現在)になっており、5月4日時点の+13.6%よりはダウンしています。それでも大きな伸びになっています。従い、小売売上高がマイナスになると下方に影響は出ると思います。今日14日にGDPナウの改定値が発表されます。
以下は本日発表予定の経済指標です(鉱工業生産指数・設備稼働率を除く)。
(2021年5月14日8時30分現在予想)
下図はユーロドルの日足チャートです。ラインA(=1.2090)を上抜いてからユーロは堅調地合いに入るかと思われましたが、ここ数日は絡んで推移しています。今日の終値で1.21台乗せて終わると、ユーロ買いの安心感がでそうです。短期的には抵抗線B(=1.2200)とそこから平行に下したC(=1.2020)でユーロ高トレンドを形成しています。従い目先は、Aを越えて終わればB方向、出来ないとC方向が視野に入ります。今日の指標が好数値になり、10年債金利が1.70%を大きく越えて行った時にCを目指せるのか、あるいは逆に1.60%方向に動いた時にBなのかを注目したいと思います。また金利高になった場合の米株にも注意が必要となりそうです。もし、Bを抜いたらダブルトップのD(=1.2245)、Cを割ったら3月末底値からのサポートE(=1.1900)が次のポイントになりそうです。
(2021年5月14日9:15、1ユーロ=1.2075ドル)
オーダー/ポジション状況
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