NZ/円、上値余地を探る動き。79円台で越週すれば“NZ強気”に変化。
4月14日、NZ中銀は市場の予想通り、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を0.25%に据え置くことを決定しました。声明文の内容も特筆すべきものはなく、「必要に応じて政策金利を引き下げる用意がある」「インフレと雇用は中期的に目標を下回る可能性が高い」「中期的な成長見通しは依然として非常に不確実」など前回と変わらない内容となっています。NZドルは発表直後に若干売られる場面がありましたが、材料出尽くし感や米長期金利の低下傾向を映してドル売り圧力が強まり、対米ドルで0.7060-70、対円でも76.90-00にあった強い上値抵抗を上抜けた反動で、一段高となり16日現在も高値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また3/18に付けた79.14を直近高値として上値を切り下げて来た流れから、4/14の陽線が上抜けた位置で終えており、短期トレンドが変化し始めています。79.10-20にもう一段強い上値抵抗がありますが、これを上抜けて終えれば、“NZ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に可能性が低いと見ますが、77.00-10の抵抗を守り切れずに終えた場合は下値リスクがやや高くなります。この場合でも76円割れで終えない限り、大幅下落にも繋がり難いでしょう。日足の上値抵抗は、78.00-10,78.60-70,79.10-20に、下値抵抗は77.50-50,76.90-00にあります。21日移動平均線は77.18に位置しており、下値抵抗として働いています。また、120日、200日線は74.94と73.02に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありせん。
一方直近の週足は、陰線引けとなりましたが、下値を切り上げる流れを維持しています。今週は下値トライに失敗して既に前週の下げ幅を取り返しており、陽線引けの可能性が高くなっています。78円台に実体を乗せて終えれば、日足、週足ともに形状が改善して来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。逆に、可能性がやや低い状態ですが77円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。さらに76円割れで越週した場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は78.00-10、79.10-20に、下値抵抗は76.90-00,76.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は73.95と70.95に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変化が認められません。
4/15現在、31週移動平均線は73.95に62週線は70.95にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていない。
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