米3月消費者物価指数(CPI)の予想(21/4/13)

2021年4月13日21時30分に発表予定です。

米3月消費者物価指数(CPI)の予想(21/4/13)

米3月消費者物価指数(CPI)の予想

本日(13日)、米国3月消費者物価指数(CPI)が公表されます。今回発表予定の3月値はFRBの金融政策会合でも指摘している短期的な物価高を裏付ける予想となっています。FRBが物価目標としている2%に該当するコアの数値(FRBはPCEコアを対象)はまだ落ち着いた予想ですが、全体では年率2.5%の予想となり、FRB目標値を上回ります。レンジ下限でも2.3%ですので、今日の結果次第で10年債金利にどの様な影響がでるのかで、為替にも波及してくると思います。想定されるのは、
@ 全体が2%越えで10年債金利が上がるか、FRB想定通りと受け止めるか。
A コアの年率が予想を上回った場合に10年債金利への影響が出るか。
B 全体・コアの数値が予想を上回っても、FRB指摘の裏付けで目先の材料出尽くしと取るか。
以上が為替相場への影響になりそうです。加えて、10年債金利が上昇した場合に株価への影響はどの様になるかも注目したいと思います。但し、予想を下回った場合は金利軟化に繋がる可能性が高くなりそうです。

米3月消費者物価指数(CPI)の予想

(2021年4月13日9時現在予想)

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(青い矢印は今回の予想値、赤はゼロ、オレンジ色は過去の上限を目安)

オレンジ色の横線は、過去の上限付近(0.25%)で引いています。2018年1月に0.32%がありましたが、直ぐに下がっています。しかしながら、2020年後半からは物価堅調が目立っています。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(赤はFRBのインフレ目標値2%、緑より右は今回予想値)

(注:CPIは米労働省統計局が発表し、PCEは米商務省統計局が発表します。PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広くFRBのインフレ指標に採用されています。)

下図はユーロドルの週足チャートです。年初からラインA(=1.1660)を底値にして、ユーロが下落してきましたが、3月末からラインB(=1.1800)に沿って反発しています。ラインC(=1.1760)の抵抗線も越えているので、目先はユーロが堅調になっています。当面は横抵抗線のD(=1.1990)が上値ポイントになり、また大台代わりの1.2020付近にも抵抗線が控えています。もし1.2040を越えて終われるようだと、1月6日高値(1.2349)からの抵抗線E(=1.2150)方向が視野に入れそうです。
今日のCPI数値で10年債金利への反応が鍵になりそうです。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移 2枚目の画像

(4月13日10:45 1ユーロ=1.1899ドル)

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