米3月消費者物価指数(CPI)の予想
本日(13日)、米国3月消費者物価指数(CPI)が公表されます。今回発表予定の3月値はFRBの金融政策会合でも指摘している短期的な物価高を裏付ける予想となっています。FRBが物価目標としている2%に該当するコアの数値(FRBはPCEコアを対象)はまだ落ち着いた予想ですが、全体では年率2.5%の予想となり、FRB目標値を上回ります。レンジ下限でも2.3%ですので、今日の結果次第で10年債金利にどの様な影響がでるのかで、為替にも波及してくると思います。想定されるのは、
@ 全体が2%越えで10年債金利が上がるか、FRB想定通りと受け止めるか。
A コアの年率が予想を上回った場合に10年債金利への影響が出るか。
B 全体・コアの数値が予想を上回っても、FRB指摘の裏付けで目先の材料出尽くしと取るか。
以上が為替相場への影響になりそうです。加えて、10年債金利が上昇した場合に株価への影響はどの様になるかも注目したいと思います。但し、予想を下回った場合は金利軟化に繋がる可能性が高くなりそうです。
(2021年4月13日9時現在予想)
(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(青い矢印は今回の予想値、赤はゼロ、オレンジ色は過去の上限を目安)
オレンジ色の横線は、過去の上限付近(0.25%)で引いています。2018年1月に0.32%がありましたが、直ぐに下がっています。しかしながら、2020年後半からは物価堅調が目立っています。
(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移
(赤はFRBのインフレ目標値2%、緑より右は今回予想値)
(注:CPIは米労働省統計局が発表し、PCEは米商務省統計局が発表します。PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広くFRBのインフレ指標に採用されています。)
下図はユーロドルの週足チャートです。年初からラインA(=1.1660)を底値にして、ユーロが下落してきましたが、3月末からラインB(=1.1800)に沿って反発しています。ラインC(=1.1760)の抵抗線も越えているので、目先はユーロが堅調になっています。当面は横抵抗線のD(=1.1990)が上値ポイントになり、また大台代わりの1.2020付近にも抵抗線が控えています。もし1.2040を越えて終われるようだと、1月6日高値(1.2349)からの抵抗線E(=1.2150)方向が視野に入れそうです。
今日のCPI数値で10年債金利への反応が鍵になりそうです。
(4月13日10:45 1ユーロ=1.1899ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2021.04.13
ドル円109円台後半に小幅反発、21日線に絡む動き続く (4/13午前)
13日午前の東京市場でドル円は109円台後半に反発。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2021.04.13
ドル円見通し 週末の反騰続かず109.50円を割り込む(21/4/13)
週明けの12日は夜にかけてのドル安局面で109.23円まで下落し、その後も109.50円を下回っての推移となっている。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。