短期は下値リスクがやや高い。78円台を回復で強気に変化。中期は“強気”変わらず。
今週はNZ独自の材料に乏しい中で、アメリカの早期景気回復期待による長期金利の上昇の流れが一服したことから、ドル/円での円売りポジションの巻き戻しの動きが強まり、NZドルは対米ドルでは底堅く推移していますが、対円では上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を切り上げる流れに入りましたが、78円超えトライにも失敗して反落しています。3/23の大陰線(高値78.01)の上抜けに失敗したことで、戻り天井を確認した可能性が点灯しており、下値リスクがやや高い形状となっています。現状は77.00-10の日足の抵抗を守っており、反発に転ずる可能性を残していますが、77.00割れで終えた場合は下値余地がさらに拡がり易くなります。76.30-40,75.90-00にはもう一段強い下値抵抗がありますが、75.90割れで終えた場合は74円方向への一段の下落リスクが生じます。短期トレンドは78円台を回復して終えるまでは下値リスクがより高い状態です。日足の上値抵抗は77.40-50,78.00-10に、下値抵抗は77.00-10,76.30-40,75.90-00にあります。21日移動平均線は77.45にあり、これを下抜け始めており下値リスクが点灯中です。しかし、120日、200日線は74.63と72.85に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げていますが、前週の陰線の値幅を上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。また、昨年10/30に付けた68.87を基点とするサポートラインを上抜けきれておらず、78円台で越週するまでは下値リスクがより高い状態です。一方で中期トレンドが強い状態に変わりないことから、76円割れで越週しない限り、大幅続落にも繋がり難いと見られます。週足ベースで見た強い上値抵抗は78.00-10、79.10-20に、下値抵抗は76.60-70,76.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は73.72と70.82に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
4/8現在、31週移動平均線は73.72に62週線は70.82にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていない。
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