NZ/円、“NZ強気”を維持。77円割れで終えた場合は短期トレンドに変化。
3/18に発表されたNZ第4四半期GDPは▼1.0％（市場予想+0.1％）、前年比▼0.9％（同+0.5％）と市場予想を下回りました。入国規制を受けた観光業の不振が引き続き足かせとなったと見られていますが、一方で、国内の需要、消費は健全との見方が多く、為替相場には大きな影響はありませんでした。しかし、FOMC後も米長期金利が下げ止まらず、一時1.75％まで急伸したことを嫌気して米株価が下落した流れを受けて、足元ではリスク回避的な動きが強まっており、NZドルは対米ドル、対円で小反落しています。
チャートを見ると、日足は昨年10月に付けた68.87を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドの変化は認められませんが、直近の日足（3/18）が値幅の大きい陰線引けとなり、この足が2/25に付けた79.21を上抜けられずに反落しており、短期的な二番天井を付けた可能性が生じています。下値を切り上げる流れには変化が認められず、下値抵抗を守って再び反転、上昇の流れに乗せる可能性も高い状態ですが77円割れで終えた場合は、短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は78.70-80，79.10-20，80.00-10に、下値抵抗は78.00-10，77.20-30，76.90-00にあります。全て下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化します。21日、120日、200日移動平均線は77.79，73.72，72.25に位置しており、短・中期トレンドは“NZ強気”の流れに変化が認められません。
一方週足は、2手連続陽線引けとなり下値を急角度で切り上げる流れを維持していますが、今週の上値トライでは直近の高値79.21を上抜けられずに押し戻された状態です。下値を切り上げる流れに変化が認められず、また77.60-70，77.10-20の週足の抵抗も守っており、週足の形状も崩れていないことから、下値抵抗を守って反転、上昇に転ずる可能性も高い状態ですが、77円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して調整局面に入ります。この場合でも74円割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。逆に79.20超えで越週した場合は来週も上値トライの流れが継続します。週足ベースで見た上値抵抗は79.10-20、79.60-70，80.00-10に、下値抵抗は77.60-70，77.10-20にあります。31週、62週移動平均線は73.08と70.56に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
3/18現在、31週移動平均線は73.08に62週線は70.56にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
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