シカゴポジション(CME)273
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年3月9日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
ドル全面高の中、前週のシカゴは引き続きオセアニア通貨ではドル売り、円・ユーロではドル買いになりました。特にドル円はほぼスクエアに近い枚数になっています。暫く±10,000枚未満で数週間推移するか、一気にドルロングに引っくり返すか注目します。ユーロはまだ10万枚以上のユーロロングをキープしています。テクニカルポイントでドルサポートを切る動きをする通貨がこの4通貨で出るか、それとも全てドルロング(全面高)に切り替えるのかを見ます。もしドル全面高の動きになるとしたら、ユーロとNZドルはポジションからして大きく売られることになります。
シカゴは僅かながらもNZドルロングを積み増してきました。先週はロング800枚増、ショート100枚増で、差し引き700枚のネットロング増となり、17,100枚となりました。回転効かせての積み上げですが、先週も書いた様に過去のNZドルのロング期間が30週間経過しており、それ以前のロング期間22〜23週からすると、少し頑張りすぎている観もあります。この間の豪ドル相場に全く方向性がなかったので、テクニカル的にサポートを切ると一度手仕舞いする可能性があります。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドラインは0.7050〜0.7500にあり、かなりレンジ下限まで売られています。まだ豪ドルと違い、サポートを切れていないので、押し目買いは継続していますが、先に豪ドルがもう一段下落すると、NZドルも追随する可能性が高くなります。
さて、実際の相場は、先週既にサポート(現在は0.7280抵抗線)切れで下押しの可能性高いとしましたが、先週の6日〜8日に0.7100ドルで止まりました。その後0.7240付近まで戻していますが、今日は上げ一服になっています。NZドル高トレンドに回帰するには0.7280を越えていく必要があります。戻りの上値レベルがかなり厳しくなってきています。下値は0.7150〜60、0.7100の2つで、後者は昨年9月末を底値としたNZドル高トレンドライン0.6820〜0.7110の上限にも当たります。従い0.7100未満の終値には注意します。そして、明日のシカゴ締日では0.7050〜60サポートを終値で守れるのかも注目します。(1NZドル=0.7201ドル、3月15日14:00)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:川合 美智子
2021.03.12
ニュージーランドドル週報(2021年3月第2週)
NZドルはリスクオンの動きが再び強まる中で、対米ドル、対円でジリ高の展開となっています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。