ユーロドル1.20を前に反落、米長期金利は再び上昇
12日の東京市場でユーロドルはほぼ一方向で下落。朝方1.1989レベルで取引が始まったユーロドルは、序盤は1.19台後半でもみ合いましたが、時間外の米国債利回りが再び上昇を開始したことから下落をはじめ、夕刻米長期金利上昇が加速すると一段安となり、一時1.1916の安値をつけた後東京時間18:30現在は1.1920レベルで取引されています。
昨晩海外市場ではECBが政策発表を行い、政策金利、パンデミック緊急購入プログラムの総額等に変更はありませんでしたが、声明文で4-6月の債券購入ペースの加速に言及。また、会見でラガルド総裁が「金利の上昇は広範囲のリスクをもたらす」と発言したことでECBのユーロ長期金利抑制姿勢が明らかになりました。
これを受けて一旦は米国債、欧州債とも利回りが急低下しましたが直ぐに双方とも上昇に転じています。ユーロドルは米長期金利が上昇に転じた後も米株式市場が堅調推移したことでのドル売りから1.1990まで深夜に上昇高値圏でアジア時間につなぎました。
テクニカルにはユーロドルは一目均衡表の転換線付近で反落した形、今週サポートされ反転の足掛かりとなった200日線(本日1.1839付近)にはまだ距離がありますが反発の勢いはずいぶん削がれた感じとなっています。
序盤の欧州主要株価指数は米欧長期金利の上昇に軟調推移。今晩この後は22:30に米2月PPI
24:00にはミシガン大消費者信頼感指数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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