豪ドル/円、調整下げ終了、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れ。
今週はオーストラリア独自の注目材料に乏しい中で、先週末に発表された米雇用統計が予想を大幅に上回る改善を示したことや、1.9兆規ドル模の追加経済対策の合意とコロナウィルスのワクチンの普及が追い風となり、コロナ後を見据えた景気回復期待が膨らむ中で、長期金利が上昇傾向を強めており、ドル高、円安の流れが継続中です。豪ドルはリスクオンの動きが再び強まりを見せる中、対米ドル、対円でじり高の展開となっています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を基点とする中期的な上昇トレンドを維持しており、“豪ドル強気”の流れにあります。2/25に付けた84.95の直近高値を上抜けきれていせんが、3/11の日足が84.30-40にあった強い抵抗を実体ベースで上抜けて終えており、調整下げが一巡した可能性が高くなっています。このまま84.50超えで終えるか、85.10-20の抵抗をクリアすれば、豪ドル一段高の展開となり86円台をトライする動きが強まると見られます。日足の上値抵抗は85.10-20,85.60-70,86.00-10に、下値抵抗は84.10-20,83.80-90,83.50-60にあります。日足が83円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなりますが、82.50割れで越週しない限り、下値余地が限られる展開が予想されます。21日、120日、200日移動平均線は82.96,78.39,77.26に位置しており、短・中期トレンドは豪ドル/強気の流れにあります。
一方直近の週足は、寄り付き安値の陽線で切り返しており、下値を切り上げる流れに変化が認められません。今週は上値トライの動きが先行しており、週足の形状も崩れておらず、中期トレンドは強い状態を維持しています。84.90-00の抵抗をクリアして85円台で越週した場合は一段高の可能性が高くなり、長期的な上値抵抗ゾーンである86〜88円台をトライする動きが強まり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は、85.00-10,85.60-70、86.10-20に、下値抵抗は84.00-10,83.40-50,82.50-60にあります。82.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯、82円割れで越週した場合はトレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は78.14と74.95に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
3/12現在、31週、62週移動平均線は78.14と74.95にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
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