シカゴポジション(CME)269
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年2月9日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴは円を除きほとんどポジションの動きがありませんでした。円は先週までの円全面安の流れに1万枚の円ロング減少になっています。
シカゴのNZドルは前週とほぼ同じポジションで終えています。ロング1,400枚減、ショート1,300枚減、差し引き100枚のロング減です。スポットが1週間で50ピップス上げているので、利益確定の動きと見られます。豪ドルと違い上手く回転しています。総枚数でも2,700枚減ですので、やや多いと思われた5万枚をベースで一度手仕舞ったことになります。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドライン(0.6950〜0.7400)内にある緑のサポートは一度下抜けましたが、そのラインに沿って上がっています。前回高値が0.7237でしたので、現在、既に上抜けているスポットが明日の締日で越えられるのかをチェックします。越えれば、シカゴはNZドルロングを増やす可能性が高まります。
さて、実際の相場は、昨年10月末底値からのサポートは既に切っておりNZドル高からの調整中で、現在は11月下旬起点のサポートライン0.7160に守られています。上値は横抵抗線0.7250〜60、直近高値0.7320のダブルトップを狙う流れにいます。従いまして、時間調整域で上抜けするのか、値幅調整入りになるかの保合い状態にいます。今週は上記2つの抵抗線を試す流れで、新たなトレンドができるのか重要になりそうです。下値サポートは0.7160を切ると、0.7100が重要なサポートになります。万一、ここを切って終ると、値幅調整入りの可能性が高まります。シカゴは現状のロングポジションからは2万枚越えも出来ますし、逆にスクエアにもできますので、岐路に入りつつあります。
(1NZドル=0.7240ドル、2月15日13:40)
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