シカゴポジション(CME)267
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年1月26日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは、ユーロを除きドルのショートカバーが中心でした。今週は特にドル円のポジションがそうなったのか注目したいと思います。ドル円は先週の締日までが103円台半ばで、ショートカバーしています。その後は3日間で1円以上の円安となっているので、再び売り増したのか、一段とショートカバーしたのかを注目したいと思います。
シカゴのNZドルはロングを手仕舞いしてきました。16,000枚越えはできず、次の目安である20,000枚までのNZドル高を想定出来なかった様で、当面の高値圏として利確した模様です。ここまでのトレンドでは上手く対応しているので、今後もロングを利確しながら、テクニカルで上抜けしたらロング積み上げのパターンが想定されます。先週はロング180枚増、ショート1,400枚増で、差し引き約1,200枚のショート増でした。両建てにして手仕舞いしているので、ポジションは膨らませています。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドライン(0.6900〜0.7350)は変わらず、この間の緑のサポートライン0.7240に沿って上昇しました。僅かですが、一度下抜けた形ですので、現在は0.7240が抵抗線になっています。現在のスポットは0.72を割っているので、明日の締日でこの辺りですと、完全下抜けになりますので、トレンドライン下限方向への動きになりそうです。
さて、実際の相場は、0.7300〜0.7520レンジまでNZドル高トレンドラインが上昇してしまい、先週下限だった0.7250は抵抗線となり、そこを高値に下がっています。下限は0.7100までトライしており、短期的に0.71〜0.7250の横這いを形成しています。このレンジ内に高値からの抵抗線が0.7220〜30にあるので、最低でもここを越えないと0.7250、0.7300の抵抗線越えトライに繋がりません。逆に0.71を割ってくると、0.7050〜60、0.7000〜10のサポート狙いとなります。この場合にはシカゴはロングを手仕舞いしてくる可能性が高くなりそうです。
(1NZドル=0.7196ドル、2月1日14:00)
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