ユーロ圏・米国の1月PMI景況指数速報値の予想(21/1/22)

日本時間2021年1月22日金曜日17時15分〜順次発表予定です。

ユーロ圏・米国の1月PMI景況指数速報値の予想(21/1/22)

ユーロ圏・米国の1月PMI景況指数速報値の予想

本日、ユーロ圏及び米国の1月PMI指数速報値が発表されます。12月は欧州でロックダウンが再度始まり、サービス業中心に予想値を非常に低く見積もっていましたが、結果は予想よりも大幅に良くなりました。それでも好悪判断の50未満ですから、実質は芳しいものではありません。さて、1月もロックダウン強化で、製造業・サービス業共に前月よりは悪化の予想です。内容は製造業が50越えを維持し、サービス業は相変わらずの悪い数値予想です。
今週のユーロは1.20台半ばから始まり、現在は買い戻されて週足ははらみ陽線の形になっていますが、今日のNY終値が注目されます。

ユーロ圏1月PMI指数

(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数

(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数

(今回発表予想)2021年1月22日9時00分現在予想値

(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数

(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数

(今回発表予想)2021年1月22日9時00分現在予想値

米国1月PMI指数予想 (東京時間23時45分発表)

製造業    12月は57.1      1月:56.5(レンジ55.0〜57.3)
サービス業  12月は54.8      1月:53.4(レンジ52.0〜55.0)


12月の米国PMIはユーロ圏よりも製造業・サービス業共に上回りました。1月予想でも両方とも上回っています。また、12月ISM製造業が大幅に上がりましたので、PMIも上振れの可能性はあります。
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧州は55までの改善は早かったですが、ここ数ヶ月は横這いです。また、米国のISMは過去数年間の高値圏(灰色の横線:61前後)まで上昇しており、今後ここを越える勢いがあるかとなります。日本は相変わらずの遅れでやっと50付近までの回復に留まっています。

ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数

ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数

(こげ茶:50)
青の矢印は1月ユーロ圏製造業PMI指数予想値

下図はユーロドルの週足チャートです。ユーロ高トレンドラインラインA(=1.1820)とB(=1.2430)の中で、先週は急激な上昇ラインC(=1.2280)を切って終わる大陰線となり、目先はユーロ高からの調整局面にいます。今週は最初のサポートD(=1.2050)に止められて、上値は3手前のトウバ陰線の下限E(=1.2230)が抵抗線になっています。昨日までの週足は差し込み陽線になっているので、今日のNY終値でこの付近になると、来週はユーロが底固く始まります。逆に1.21付近で終わると、来週もDや日足の1.2000〜10のサポートが狙われ易くなります。
前者の円が11週間、後者の円が10週間ですので、ほぼ上げの期間が見合っています。前回はその後13週間も横這いとなっているので、今回もラインAが1.20方向に上げてくるまで横這いの可能性もあり得ます。ユーロ高には最低でもC、確実を期すためにはEを越えることが必要になりそうです。その意味で今日の終値には注目しています。PMI指数の大きな振れ(上下共)に注意したいと思います。

ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数 2枚目の画像

(2021年1月22日10:50、1ユーロ=1.2170ドル)

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