ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「政策金利は現状維持となる可能性から、ランド円ももみあい継続、これまでのレンジの中で6.21レベルをサポートに6.43レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が6.30レベル、高値6.50レベルと、思ったよりもランドは強い動きを見せ、7月23日以来の高値をつけています。
先週のランドは、注目された中銀会合では政策金利が現状維持となったことが好材料となりましたが、ドルランドの動きを見るとほぼドル円と同様のドル売り・ランド買いの動きとなっていただけでなく、円以上にランドが対ドルで買われていたランド高状態であったことが大きかったと言えます。
このランド高の動きは8月下旬以降強いサポートとなっていた16.55(4時間足チャート中段に引いたピンクの水平線)を下抜けたことでテクニカルなドル売りが出たことが要因です。その後週末には16.08レベルまで下げましたが、16.0の大台を前に自律反転を示しています。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
週明けにはランド円が下げて先週の安値圏にまで押していますが、16.0を試せずいったん反発し、それまでのサポート水準であった16.55近くにまで戻してきていることがわかります。先週の上げがいったん失敗した格好となっていて、おそらくはそれまでのレンジの中へと戻してきたと見てよさそうです。
今週は特に目立った材料はありませんが、米中間の対立がいったんは落ち着いているように見える中で、中国が信頼欠く企業や国、個人を制裁対象のリストに加えると週末に発表したことから、特にtiktok等の問題で米国に対してどのような動きを見せるのかは気になるところで、何らかの動きが見られる場合には一段のランド売りにつながる可能性がありそうです。
今週は以前のレンジに戻る動きを考え6.20レベルをサポートに、6.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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