ユーロ圏7月消費者物価指数(HICP)の予想
本日、ユーロ圏の7月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。同時刻に第2四半期GDPの速報値も発表されます。@HICPはコロナウィルス期間中でも米国と同じ様に、年率ベースではマイナスとなっていません。但し、米国と比べると、インフレ率は弱いです。AGDPはもし予想通りなら、前期比・前年比ベースでは米国よりも悪いことになります。米国は前期比を年率換算していますので、実際は前期比▼9.5%、前年比▼10.5%になっています。
本日は月末最終日になりますが、ユーロは対ドルで5月の底値1.0767から2ヶ月以上に亘り1,000ピップスを越える上げを見せていますので、@HICPでマイナスになったり、AGDPに関しては昨日の米GDPと同じ様に、数値自体で売り材料になるのか、あるいは@、A予想通りならそのままと見做すのか注目されます。
@ユーロ圏HICP
2020年7月31日10時現在予想
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
(注:HICPはECBのインフレ目標値としている数値で、Harmonized Indices of Consumer Pricesの略で、ユーロ加盟国ごとに作成されたものを、ユーロ圏全体として集計されたものです)
Aユーロ圏第2四半期GDP
2020年7月31日10時現在予想
ユーロドルは昨日の米国GDPで添付した月足チャートの上限まで来ました。まさしく、今日のNY終値で抵抗線の上限を抜けるか、仮に抜けてもヒゲだけになるか、あるいは綺麗に反落するか、今日のユーロ圏HICPとGDPが材料になりそうです。
昨日の米国2Q・GDPはほぼ予想の範囲内でしたが、改めてコロナウィルスの衝撃が強かったことでドルが売られました。予想数値の中間値自体は米国よりも悪いですが、年率にしていない分、数値の見え方はユーロの方が良さそうです。
尚、日足では1.1730、1.1650、1.1580の順にサポートがあり、もし今日の終値で最初を切れて終わると、8月初は少しユーロの下押しから始まりそうです。
(7月31日13:30 1ユーロ=1.1891ドル)
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