日本株売り疲れで小康状態、ドル円小動き
日米政策発表前にリスクオフの動き一段落
今晩のFOMCの結果公表、同じく明日の日銀政策決定会合の結果発表を目前に、英国のEU離脱の可能性の上昇とともに強まったリスクオフの株売り円買いは本日のところは一段落となりました。
前日の海外市場ではリスクオフの円買いが働く一方で、新興国通貨に対してはリスクオフでドルが買われる動きも広範に生じたために、ドル円は前日とあまり変化のない106円前後で東京に戻り、その後も106円台前半での方向感のない取引が続きました。
日経平均終値は60円高の15,919円と5日ぶりに小幅反発しました。
先ほど15:00に発表となった5月の工作機械受注(改定値)は前年比-24.7%と前回-25%をやや上回りましたが為替市場への大きな影響は見られませんでした
日米ともにブレグジットを前に動きにくい状況か
明日未明、日本時間3時に結果発表となる米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性はほぼゼロですが、ステートメントでの景況判断、今後の金利の引き上げ見通しや予定されているイェレン議長の記者会見での英国国民投票に関する質疑等注目点は多く、市場参加者としては今日のところはひとまず様子見といったところでしょうか。
明日昼ごろには日銀の金融政策決定会合も予定されていますが、ここで中途半端な追加緩和を行ったところで来週もし英国がEU離脱となった場合のマグニチュードには対抗不能でしょうし、その際の緊急対応のフリーハンドが狭まる状況ともなりかねないので、今回の追加緩和はタイミング的に難しい状況と思われます。なお、市場では約1/4の関係者が追加緩和を見込んでいるといわれています。
英国の投票前はドル円の頭は重い
ドル円は昨晩も5月の安値105.55レベルに達しないまま反転していますが、このレベルの下にはチャートポイントらしいものが見当たらないので、結果次第ではドル円の一段安のリスクがある一方で、英国国民投票前に大幅な円安は考えにくく、上値は重い状況が続くものと思われます。
序盤の欧州株価指数先物は概ね反発してスタート。
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