トルコリラ円見通し ドル高リラ安一服だが円高がぶり返して下落(20/3/27)

26日夜は17.17円まで戻したものの再び失速して17円を前後する水準となっている。

トルコリラ円見通し ドル高リラ安一服だが円高がぶり返して下落(20/3/27)

【概況】

トルコリラ円は感染拡大による新興国通貨売りを背景としたドル高リラ安と3月9日までの急激な円高により3月9日には16.26円まで大幅下落した。その後はドル高リラ安が続いたものの、ドル円が3月9日から急激な円安となったために持ち合いとなり、3月23日の米連銀による無制限の米国債等購入方針表明でドル高が一服する中で円安が継続したために25日夕刻には17.44円まで戻した。しかし、その後は円安にブレーキがかって上値が重くなり、26日は円高の進行により26日夕刻には16.94円まで下落した。26日夜は17.17円まで戻したものの再び失速して17円を前後する水準となっている。

【ドル高一服と円高】

ドル円は3月9日安値101.23円からの上昇が続いて3月25日未明には111.71円まで高値を切り上げたが、徐々にレンジが縮小するウェッジ型三角持ち合いにつかまり、26日夕刻への下落で持ち合いから転落、109円台序盤へ下げている。東京の週末外出自粛要請に続いて首都近県も外出自粛要請を決定したことで首都封鎖への不安が募ってリスク回避的な円高が進んだ。26日夜はNYダウが大幅高となり感染拡大への不安よりも景気対策による回復期待を優先するような楽観的な動きも見られたがドル円は株高になびかずに下落基調のままとなった。

ドル円の動向はメジャー通貨の加重平均であるドル指数の動向と同調しているが、ドル指数は3月26日に1.5%安で4日続落している。G7によるドル資金供給の協調や日米欧等による量的金融緩和拡大と企業支援の社債等購入規模拡大等によりドル確保のためのドル買いが落ち着いたため、メジャー通貨及び新興国通貨に対するドル高が一服している。

ドル/トルコリラは3月26日に終値ベースではわずかにプラスだった。ドル全面高の中で3月18日から23日へ4日連続でドル高リラ安となり、3月23日深夜に6.6185リラを付けてこの間の高値を更新したが、ドル買い一巡により24日から26日へ3日間の下落となった。3月25日に安値で6.3790リラを付けた後は下げ渋っている。
新型コロナウイルス感染拡大の懸念は日々拡大しているため短期的なドル買い一服でも新興国通貨安のぶり返しへの不安感がリラ反騰を抑えている印象だ。

イスタンブール100株価指数は3月26日に前日比2.77%高と上昇した。景気対策への期待とこれまでの暴落的な下落に対する反動で欧米株が戻していることで3月24日に前日比5.98%高と反騰し、ひとまず下げ渋っている状況だ。欧米株高が継続すればトルコ株も持ち直しに入る可能性もあるが、情勢は流動的であり、3月27日朝時点では米国の感染者数が中国のそれを上回りトルコの感染拡大も続いているため、世界連鎖株安再燃への懸念は継続中と思われる。

【トルコの感染者3千人を超える】

新型コロナウイルスの感染者は世界全体で50万人を突破して53万人となり、死者も2万4千人を超えた。米国の感染者数は3月27日朝時点で85268人となり中国本土の81285人を超えて世界最大となった。死者も1293人で前日から266人増えている。医療崩壊しているイタリアは感染者80589人死者8215人(前日比712人増)、スペインが感染者57786人死者4365人(前日比718人増)となり欧州全域での感染者数は27万人を超えて世界の半数以上となった。

トルコは3月11日に国内初の感染者が確認され、3月後半からは感染者が急増しているが、3月27日朝時点では感染者数が前日から1196人増えて3629人となり、死者も16人増えて75人となった。感染爆発している欧州各国並みの感染者数となっているが、今のところはトルコ国内は冷静さを保っている報道も多く、トルコ保健相は69か国から支援要請があり、そのうち17か国に可能な支援を送ったと述べている。またシリア内戦に関しても散発的な武装勢力への制圧に関する報道はあるものの大規模な衝突等は報じられておらず、米国やロシアとの対立を煽る動きも見られず、当面は各国同様に感染拡大問題が最大の問題となっている。

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

概ね3日から5日周期の短期的な高値安値形成サイクルでは、3月23日夜安値を直近のサイクルボトムとした強気サイクル入りとして26日未明から30日朝にかけての間への上昇を想定してきたが、25日夕高値からの反落で17.20円を割り込んだため、26日午前時点では25日夕高値で直近のサイクルトップをつけて弱気サイクル入りしたとし、ボトム形成期を26日夜から30日夜にかけての間と想定した。26日夜安値で16.94円まで下げてから夜に17.17円まで戻したものの、その後は再び失速気味のためまだ一段安余地ありとみるが、前回サイクルボトムから3日を経過しているので17.20円超えからは強気サイクル入りと仮定して3月30日夕から4月1日にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では25日夕高値からの反落で遅行スパンが悪化し先行スパンから転落している。このため遅行スパン悪化中は安値試し優先とする。遅行スパンが一時的に好転しても先行スパンを上抜けないうちはその後の遅行スパン悪化から下げ再開とするが、両スパンそろって好転するところからは上昇再開とみて遅行スパン好転中の高値試し優先とする。

60分足の相対力指数は25日朝から25日夜への高値更新に際して指数のピークが切り下がる弱気逆行が発生してから下降に転じて26日夜には30ポイントを割り込んだ。いったん50ポイント超えへ戻したものの強気逆行が見られないため50ポイント以下での推移中はもう一段安余地が残るとみる。55ポイント超えからは上昇再開とみて70ポイントを目指すと考える。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、3月26日夕安値16.94円を下値支持線、26日夜高値17.17円を上値抵抗線とする。
(2)17.17円以下での推移中は一段安警戒とし、16.94円割れからは16.80円、次いで16.60円前後を試す流れと考える。16.70円以下は反騰注意とするが、17円以下での推移が続くうちは週明けも安値試しを続けやすいとみる。
(3)17.17円超えからは強気サイクル入りとみて3月25日夕高値17.44円を目指すとみるが、17.30円以上反落注意と考える。

【当面の主な経済指標等の予定】

3月27日
 16:00 3月経済信頼感指数 (2月 97.5) 
3月31日
 16:00 2月貿易収支 (1月 -44.5億ドル)
4月01日
 16:00 3月イスタンブール製造業PMI (2月 52.4)
4月03日
 16:00 3月消費者物価指数 前年比 (2月 12.37%)
 16:30 3月消費者物価指数 前月比 (2月 0.35%)
 16:00 3月生産者物価指数 前年比 (2月 9.26%)

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