短・中期ともに“豪ドル弱気”変わらず。74円割れの越週で一段の下落へ。
6/19に公表された豪州中銀金融政策会合の議事録には、労働市場や国内の消費が堅調さを維持していることが記されており、オーストラリア経済の先行きに対して楽観的な見方を変えておらず、緩和的な金融政策で雇用市場を支え、また、貿易問題の長期化による世界経済の行方にも注意を払う姿勢を維持するとしています。豪ドルは対ドル、対円で引き続き上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、直近の日足(6/19)は陽線を繋げられずに小反落しています。下げ余力の強いものではなく、また、74円台には中期的な下値抵抗がありますが、週足、月足の形状が弱く、下値リスクが高い形となっていることから、一段の下落への警戒を解けない状態となっています。短期トレンドは76円台を回復して終えない限りニュートラルな状態に戻しません。日足の上値抵抗は74.70-80、75.10-20に、下値抵抗は74.00-10、73.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.36、77.92、77.10に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方、週足を見ると76円の壁を越えられずに実体のやや大きい陰線引けとなり、下落余地が拡がり易い形で越週しています。74.00-10には中期的な下値抵抗があり、何度か失敗する可能性がありますが、週足の形状が弱いため反発力が限られ易く一段の下落リスクに警戒が必要です。
また、74円割れで越週した場合は70〜72円方向への新たな下落リスクが点灯します。逆に76円台を回復して越週出来れば下値リスクが軽減されますが、この場合でも中期トレンドが弱い状態にあることから78〜79円ゾーンにある強い上値抵抗を上抜けるのは難しいと見られます。
今週の週足の上値抵抗は、75.10-20、75.80-90に、下値抵抗は74.00-10、73.00-10にあります。短期トレンドは76.20超えで越週しない限り“豪ドル弱気”の流れに変化が生じません。31週、62週移動平均線は78.34と80.02にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(6/19現在31週移動平均線は78.34に、62週線は80.02にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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