シカゴポジション(CME)182
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月4日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、先週もショートを4,200枚増やし、20,400枚弱になりました。2週間で約10,000枚のショート増加です。シカゴは他通貨と比べてNZドルの先安観が強くなっています。一方で、為替はチャートを見ると赤いNZドル安トレンドラインを大きく下抜けた後、黒の抵抗線を形成していましたが、先週上抜かけていたスポットが、完全にブレークしました。5月28日終値が0.6540、6月4日が0.6605米ドル、今現在が0.6636米ドルですので、ここ2週間のショートはコスト割れになっています。もし明日11日にもショートが増えていると、先々のストップロスオーダーが付き易くなります。中期ではNZドルは弱い状態が続いていますが、短期的には買戻しリスクが高くなっています。尚、内訳はロング1,500枚減、ショート2,700枚増で、全体のポジションは1,200枚増と僅かになっています。
実際のNZドル米ドル相場は、2週間前に急激なNZドル安ラインを上抜いて、2つ目の抵抗線0.6680〜90米ドルに当たり、押し戻されています。この抵抗線は強いので、ここを維持されると、再度NZドルの下押し先行になりそうです。シカゴがショートを我慢するか、ショートカバーするかの分岐点になりそうです。サポートは0.6590、0.6550〜60、0.6510米ドルの順にありますが、最後を抜けるとこれまでの買戻し終了になり、下値リスクが高くなります。逆に、もし0.6890米ドルを上抜ける様ですと、0.6730、0.6780米ドルに抵抗線があり、ここまで行くとチャートの赤いトレンドライン内にスポットが回帰するので、一段とNZドルのショートカバーが出易くなりそうです。
(1NZドル=0.6632米ドル、6月10日14:14現在)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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