トルコリラ円ショートコメント(19/5/13)

先週のトルコリラ円は、週初のトルコ選挙管理委員会によるイスタンブール再選挙の決定を受け、週初から売りが先行する展開となりました。

トルコリラ円ショートコメント(19/5/13)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが、更なる下げを考え「18.40レベルをレジスタンスに17.60レベルをサポートとする週」を考えました。実際のレンジは安値が17.51レベル、高値が18.51レベルと、ほぼ予想通りの展開を示した一週間となりました。

先週のトルコリラ円は、週初のトルコ選挙管理委員会によるイスタンブール再選挙の決定を受け、週初から売りが先行する展開となりました。野党は第2党以下も一致団結し再選挙では先に当選した候補を推す動きを見せていますが、それに対してもエルドアン大統領は口を挟み、諸外国からも非難を浴びています。

そうしたトルコ国内の政治的な問題からトルコリラは全通貨に対して弱含み、9日には17.51レベルの安値をつけることとなりました。しかし、金曜には18.41レベルまで1円近い急反発を見せるのですが、これはロイターによると「トルコの国営銀行数行が9日と翌日にかけリラ支援で10億ドル超を売却した」ことによるものだそうです。

この介入はトルコ中銀では無く国営銀行数行という表現をしていますので、日本でいえば実際に市場で売買を行うのがメガバンクといったイメージではないかと思います。いずれにしても年初来安値を更新する動きの中でリラ安を食い止めざるを得ない状況に追い込まれたと言えます。
ただ、イスタンブールでの再選挙という不安材料がある中で、投資家は着実にトルコ資産を売却する動きが続くでしょうから、このリラ高が短命で終わる可能性もあります。

テクニカルにもなかなか微妙な動きをしていますのでいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

トルコリラ円は下降チャンネル(ピンクの平行線)の中での動きを続けていますが、先週安値はちょうどこのチャンネル下限、今週初にチャンネル上限をトライしているものの、抜け切れてはいません。このパターンは、上抜けのダマシとなる可能性が高いことを考えると2週前のもみあい水準が当面のレジスタンスとなってくると見てよいでしょう。

今週も上がったところでは戻り売りが出やすい地合いは継続、17.70レベルをサポートに18.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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