ニュージーランドドル週報(2019年5月第1週)

短・中期ともに“ NZ弱気”の流れ。一段の下落リスクに注意。

ニュージーランドドル週報(2019年5月第1週)

短・中期ともに“ NZ弱気”の流れ。一段の下落リスクに注意。

世界的に低インフレ傾向が強い中、ニュージーランドもまた中銀のインフレターゲットを下回ったままです。また、ユーロ圏経済の鈍化傾向や、4月の中国官民製造業PMIが50.1(前月50.5)に低下するなど世界経済の先行きに不透明感が増しており、これに追い打ちをかける様に、トランプ大統領が5日、中国からの輸入品に課している関税を25%まで引き上げることを表明しています。東京市場休場のアジア、オセアニア市場ではこれを受けてリスク回避の円買いが強まり、NZドルは対米ドル、対円で下落しています。

チャートを見ると、日足は4/15に付けた75.96を直近高値として上値を切り下げています。この間に、74.50割れを見て短期トレンドが“NZ弱気”に変化しており、さらに74.00±10銭の日足、週足ベースで見た強い抵抗も下抜けて終えており、短期トレンドは72〜74円ゾーンでの新たな下げトレンドに入った状態にあります。
日足の上値抵抗は73.70-80、74.20-30に、下値抵抗は72.40-50、71.80-90にあります。
21日、120日、200日移動平均線は74.73、75.45、74.98に位置しており、これらを全て下抜けて、短期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っています。

一方直近の週足は小陽線で終え、単体では下げ余力の強いものではありませんが、74.00±10銭の下値抵抗を守り切れずに越週しており、新たな下落リスクが点灯中です。短期トレンドは76円超えで越週しない限り、“NZ弱気”の流れに変わりありません。
今週の週足の上値抵抗は73.90-00、74.40-50に、強い下値抵抗は、73.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は72.10-20の横サポートを下抜ける可能性に注意が必要です。31週、62週移動平均線は75.20と75.50で収束していますが、これらを大きく下抜けた位置で推移しており、中期トレンドは新たな下落トレンドに入った状態にあります。5月足の下値抵抗が73.40-50にありますが、これを割り込んで越月した場合や、72円割れで越週した場合は70〜71円方向への一段の下落リスクに注意が必要です。

短・中期ともに“ NZ弱気”の流れ。一段の下落リスクに注意。

NZ/円【週足】:(5/3現在31週移動平均線は75.20に、62週線は75.50にあり収縮中の両者を下抜けて下落幅拡大に繋がっており一段の下落リスクに要注意)

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