NZ/円、短期は上値トライの動きが継続中。中期は弱気。
NZ経済は好調な消費に支えられて引き続き良好な状態を保っています。これを受けてNZ円相場も順調に下値を切り上げていますが、国内では住宅価格が高騰していることや、株式相場が諸外国に比して割高感が強いことから資産バブル的な動きとなっている可能性があり、この点には注意する必要がありそうです。また、為替相場のトレンドも今年1月に80円割れを見て中期トレンドがNZ弱気に転換しており、80円台を回復して越月しない限り、下値リスク にも注意が必要です。
日足は、4/7に付けた72.89を直近安値として下値を切り上げており、短期トレンドはNZ強気の流れにありますが、120日、200日移動平均線が78.02と78.62にあり、78円台に集中していることから、これをしっかりと上抜けて来ない限り、反落の可能性に注意が必要です。日足の上値抵抗は78.00-10に、下値抵抗は75.70-80と74.50-60にありますが、74円割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。21日移動平均線は75.71にあり短期的にはNZやや強気の状態を維持しています。
一方週足は、陽線で続落を食い止めており、今週も週初から上値トライの動きが先行していますが、3手前の大陰線の値幅(高値77.08)を上抜けるには至っておらず、下値リスクを残した状態です。また、昨年4月に付けた92.41を戻り天井として上値を切り下げる流れから上抜けておらず、この上値抵抗が78円台前半に位置していること、今年1/8週の大陰線の足元に留まっていることから、上値余地を試した後の反落にも注意が必要です。今週足の上値抵抗は78.20-30に、下値抵抗は75.50-60と74.40-50にあります。31週移動平均線は78.40に、62週線は81.98にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、今月の月足ベースで見た強い下値抵抗が73.70-80にありますが、73.50割れで越月した場合は、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けることになり、長期トレンドも“NZ弱気”に転換する可能性が高くなります。
NZ/円【週足】
(4/20現在31週移動平均線は78.40に、62週線も81.98にあり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れにある)
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