英下院Brexit採決を前にユーロ調整売り
15日の東京市場でユーロドルは方向感無く推移。明日未明に英国のEU離脱に関する協定案の下院採決を控え様子見気分が強く、東京午前には1.1490まで反発する局面もあったものの、その後はユーロ売りに押され、欧州勢参入後の東京時間18:30現在は1.1430レベルでの取引です。
先週半ばFOMC議事要旨公開前にFRB関係者の「ハト派コメント」に1.1570の高値をつけたユーロドルでしたが、その後は英メイ首相の議会での苦戦や、欧州圏の経済指標の不冴えなど欧州材料に目が行き、再び1.15割れの水準に押し戻されています。
本日英サン紙が「ドイツのメルケル首相がメイ首相にEU離脱案で更なる譲歩を提示した」との報道がありましたが、夕刻ドイツ首相府がこれを「ねつ造」と否定したこともユーロの頭を重くしています。
明日未明の英下院でのEU離脱法案の採決では、法案可決はほぼ絶望的とされ、どの程度の差で否決されるのかが焦点とされています。
否決後の選択肢も「プランB」の提示、野党によるメイ首相の不信任決議実施、総選挙、Brexit延期、ハードBrexitへ進む、国民投票の再実施、等様々な選択肢と組み合わせが想定され、先行き不透明。専門家の意見も一致していません。
テクニカルにはユーロドルは再び21日移動平均線(1.1427近辺)と90日移動平均線(同1.1457)に絡む動きで、一旦は一目均衡表の雲の上限(1.1422)と基準線(1.1420)が下支えした形となっています。
ただ、ここまで結果の読み切れてない大イベントは珍しく、上下どちらにも大きく振れる可能性があります。特に下値に関しては結果次第で11/28安値の1.1267レベルを窺う動きが十分に想定できる状況です。
序盤の欧州株価指数先物は英国を除き概ね上昇、下院採決時間は見t里ですが、日本時間未明4:00頃から始まり、法案に対する各種修正動議を個別に採決した後、最終的な法案の採決は日本時間5:30以降に行われる見込みとのことです。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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