ニュージーランドの2018年第3四半期GDP
(日本時間2018年12月20日朝6時45分発表予定)
明朝、NZの2018年3Q・GDPが発表されます。年率ベースは+2.8%予想で、前年同期比ベースで、予想通りなら3%を下回る状態が8四半期続きます。
赤い線より右側は第3四半期予想です。予想は前期比縮小・前年比横這いとなっています。四半期ベースでは2016年以降の移動平均線は安定的に推移していますが、逆に言えば大きく上昇させる要因もないことになります。
中銀は11月の金融政策で下記のように述べています。
「…GDP成長は2019年には上昇すると予想されている。金融刺激策と人口増が家計消費と企業投資を支えている。インフラ整備の政府支出や住宅もまた国内需要を支えている。最近までのNZドルの水準も輸出拡大を支えている。
稼働率の圧力が進み(ボトルネックを指していると思われます)、コアの消費物価インフレは中銀目標値の中間である2%に向けて上昇していくだろう。」
過去数年間みても年率ベースの伸びは決して悪くないですが、2016年にあった3%越えからは若干下回る期間が長くなっています。しかしながら、中銀議事録にもあるように2019年以降のGDPは上昇予想になっており、経済拡大によりインフレが上昇すれば、NZは期待できる方向に行きそうです。
現在のNZドル/米ドルは、週初からの大幅な米株安により米ドルが全面安となって、NZドルも買い戻されています。昨日、0.6880〜90米ドルにある抵抗線に当たって0.6840まで反落し、現在は0.6860米ドル付近で推移しています。
流れは先週にNZドル高トレンドを下抜いたので、調整局面入りになっています。上記の抵抗線を抜けても12月上旬の0.6970米ドルのダブルトップまでで、この中間に0.6920、0.6950米ドルにも抵抗線あります。下値は0.6760〜70米ドルにあるサポートを切ってくると一段安トライの流れに戻ります。0.6740、0.6710米ドル方向になります。
明日の数値が良かった場合に0.6880〜90米ドルの抵抗線をこなしてどこまで上がれるかを確認し、逆にサポートを切った場合には下値トライに入りそうです。
(12月19日11:30、1NZドル=0.6861米ドル)
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