トルコ中銀新総裁内定を市場好感(2016年4月12日)

昨晩、トルコの当局筋からの話として、トルコ政府が時期中央銀行総裁に現副総裁のチェティンカヤ氏を指名する見込みであることが報道されました。

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トルコ中銀新総裁内定を市場好感(2016年4月12日)

トルコ中銀新総裁内定を市場好感

昨晩、トルコの当局筋からの話として、トルコ政府が時期中央銀行総裁に現副総裁のチェティンカヤ氏を指名する見込みであることが報道されました。
チェティンカヤ氏の指名はすでにダウトオール首相、エルドアン大統領の話し合いでも承認済みであるとされており、トルコではほぼ同氏に確定と受け止められています。正式な発表は本日12日になる見込みです。

市場では独裁的な傾向のあるエルドアン大統領および側近の度重なる金利引き下げ要求から、次期中銀総裁はエルドアン大統領の傀儡のように機能する無名の人物が当てられるのではないかとの憶測も出ていたため、現在の中銀のボードメンバーの指名は驚きと安堵感を持って迎え入れられた模様です。

チェティンカヤ氏の指名はアグレッシブな金融緩和を求める大統領派と正統派の金融政策で投資家の信頼を勝ち得たい首相派との妥協の産物と理解されています。
チェティンカヤ氏はトルコの銀行やイスラミックバンキングによる貸し出しを行う会社等への勤務経験を持ち、政治的には現与党に近いとみなされています。
エルドアン大統領からも新任を得たとされる同氏が今後従来の中銀のスタンスを貫くのかあるいは大統領派の要求を受け入れる形で金利引き下げを進めるのかは今のところ未知数で、今後の同行の動向が注目されます。

いずれにせよ、時期中銀総裁指名をめぐって混乱や長期化が生じた場合には市場に悪影響が懸念されていたこともあり、株式為替等の市場ではこのニュースをポジティブに受け止めています。
トルコの株式市場イスタンブール100インデックスは1.8%上昇、トルコリラも対ドルで一時2.82台前半まで買われています。リラは対円でも一時38.30をつけ現在も38円台で取引されています。

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