日足は中期的な下値抵抗で踏み留まった状態。中期トレンドは豪ドル弱気変わらず。
オーストラリア経済は輸出が好調さを維持していることや、国内での公共投資や企業投資に支えられて雇用市場も安定しており、消費もしっかりしています。景況感は良好で、オーストラリア自体には大きな懸念材料がないものの、足元の米中貿易摩擦問題に解決の糸口が見えないことが最大の懸念材料となっており、豪ドルは対米ドル、対円で上値の重い展開が続いています。
チャートを見ると、日足は81.00〜82.00での低位揉み合いが続いていますが、直近の日足(6/27)が81.00-10の下値抵抗を守り切れずに終えており、新たな下落リスクが点灯しています。一方で、80〜82円ゾーンは中期的な下値抵抗が散在するポイントであることや、80.30-40に日足の下値抵抗が控えており、80円台を一気に下抜けるにはまだ力不足と見られます。日足の上値抵抗は82.00-10、82.60-70に、下値抵抗は80.30-40、79.60-70にあり、中期的な下値抵抗ポイントでもあります。21日、120日、200日移動平均線は82.57、83.63、85.02に位置しており全てを下抜けて短期トレンドは豪ドル弱気の流れにありますが、83円台を回復した場合は下値リスクが軽減されますが、中期トレンドが弱いので急伸にも繋がり難いと見られます。
一方直近の週足は、陰線引けとなりましたが下ヒゲがやや長く、80円台の下値抵抗を攻めきれずに小戻して越週しています。今週は下値トライの動きが先行しており、この下ヒゲ部分の抵抗の厚さを試す動きが強まっていますが、80.50-60に週足の下値抵抗が控えており、これを下抜け切れずに反発に転ずる可能性を残しています。また、82.50超えで越週した場合は80円台で一旦底打ちした可能性が生じます。この場合でも、84.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は82.30-40に、下値抵抗は80.50-60、79.60-70にあります。31週、62週移動平均線は84.12と85.16にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。また、31ヶ月移動平均線も83.56に位置しており、今月の上値トライでもこれにぶつかっており、長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(6/27現在31週移動平均線と62週線が84.12と85.16にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)
オーダー/ポジション状況
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