NZ/円、短・中期ともにNZ弱気。74円割れの越週で一段の下落へ。
6月28日、NZ中銀は予想通り政策金利を1.75%に据え置きました。中銀声明では「相当期間緩和的な水準で維持される」との見解が示されたため、NZ売りがやや優勢となっています。しかしNZの国内経済自体には大きな悪材料も見当たらないことから米中貿易摩擦に端を発したリスク回避の動きが収まって来れば一旦反発に転ずる可能性も高いと見られます。
チャートを見ると日足は、3手連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げる流れに変化が認められません。一方で、74円台には中期的な下値抵抗が厚いポイントであることや、5/29に付けた74.56を下抜けておらず、短期的な二番底となる可能性を残しています。但し、74円割れで越週した場合は、新たな下落リスクが点灯して来週以降72円方向への一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は75.50-60、76.50-60に、下値抵抗は74.50-60、73.90-00にあります。21日移動平均線は76.53にあり、この下に入り込んでいますが、76円台で終えることが出来れば下値リスクが若干後退します。120日、200日移動平均線は77.68と78.24にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
一方週足は、76円台を維持出来ずに陰線引けとなり新たな下落リスクが生じています。今週は週初から下値トライの動きが先行していますが、前述の通り74円台には中期的に見た下値抵抗があり、何度か跳ね返される可能も高いと見られます。しかし、週足、月足の形状が弱く上値を切り下げる流れにあることから、78円超えでの越月とならない限り、基本トレンドは一段の下落リスクにより警戒が必要です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は76.20-30、77.00-10に、下値抵抗は74.50-60、72.60-70にあります。31週、62週移動平均線は77.81と78.77にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。また、31ヶ月移動平均線が77.85にあり、今月もこれを上抜け切れずに反落して、6月足が陰線引けとなる可能性が高くなっています。
NZ/円【週足】:(6/27現在31週、62週移動平均線は77.81と78.77にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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