オーストラリア2018年1Q CPI結果
オーストラリア統計局は4月24日に2018年第1・四半期の消費者物価指数(CPI)を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.4%(予想+0.5%)、前年比ベースでは+1.9%(同+2.0%)となり、四半期・前年共に予想を下回りました。年率では中銀のインフレ目標値圏内に入れず、公表後は瞬間豪ドル売りになりましたが、直ぐに戻した流れとなっています。
主な要因
前年比でみて、大きな下落要因は衣料・通信で、次いで家具住宅関連となっています。この3品目は若干マイナス幅が減りましたが、物価上げの足を引っ張り、昨年第4・四半期と同様です。上昇要因はアルコールやタバコ、住宅・教育・輸送・健康関連となっています。
第1四半期CPIの年率は中銀目標レンジ下限を下回りました(下図)。引き続きインフレ懸念心配するまでに至っていません。
先々の中銀見通しでは、年央から年末にかけてCPI上昇を予想しているので、目標レンジ内中央に向かっていくものと思われます。
ファンダメンタルズでは、雇用拡大・賃金微増・インフレ横這い・豪州ドル安で非常に良い環境にいます。懸念されるのは米中貿易摩擦の激化が起きた場合に、豪州の輸出に影響がでることが予想されます。
前年比ベースと政策金利…緑の線は中銀のインフレ目標金利値
2016年4Q以降はCPI>政策金利を維持しています。
為替は、発表前に0.76米ドルで推移していましたが、発表直後に0.7575〜80米ドル付近まで売られましたが、直ぐ0.76米ドルに回復しています。数字自体は予想以下でしたが、大きく売り込む程の低下にはなっていません。
下値は豪ドル安トレンドライン0.7570〜0.7810米ドルの下限に当たって戻った形です。上値は0.7630〜40米ドルに抵抗線控えているので、ここを越えない限り、目先の豪ドル安の地合いは継続しています。(4月24日11時15分、1豪ドル=0.7610米ドル)
オーダー/ポジション状況
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