NZ第1・四半期消費者物価指数結果
本日早朝、NZの2018年第1四半期消費者物価指数が発表されました。従前の予想とほぼ同じ数値となり、インフレ目標値下限に近付く年率ベースのCPIにNZドルが小幅売りとなりました。内容は以下の通りです。
(今回発表)4月19日
四半期ベースで主な要因は
@ インフレ要因は、タバコ関連+10.0%(税金上げの関係)、民間輸送関連費+2.0%(原油価格上昇の影響)、などが上昇
A デフレ要因は、航空運賃▼8.8%、教育費▼16%(政府の最初の学年の教育費無料政策)、新聞・文具関連▼4.3%、などが下落
年率ベースで主な要因は
B インフレ要因は、タバコ+11.0%、民間輸送関連費+3.9%で、住宅費+4.7%(価格上昇)となった
C デフレ要因は、航空運賃▼6.2%で、教育費▼16%、通信費▼5.0%となった。
年率ベースでは+1.1%となり、中銀のインフレ目標レンジ1〜3%内の下限(下図)になりました。
経済は好調を維持していますが、目標レンジ下限のCPIですので、中銀は引き続きインフレを心配する内容とはなっていません。
発表前に0.7325〜30米ドル付近で推移していたNZドルは、発表後に瞬間0.7340米ドル付近までNZドル買いでましたが、直ぐに反落し0.7310米ドル付近で推移しています。
四半期数値が予想を上回りNZドル買いとなり、年率で予想通りの低いインフレ率に反落した模様です。この0.7310米ドルは目先のサポートになっているポイントで、ここを切った場合には0.7260〜70米ドル付近までの下値余地が広がります。上値は0.7340〜50に抵抗線ができ、更に0.7390、0.7440米ドルの順に抵抗線が控えています。(4月19日10:45、1NZドル=0.7316米ドル)
(以上)
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