NZ1Q消費者物価指数予想
(日本時間2018年4月19日朝7時45分発表予定)
(1) 消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2017年4Qまで、黒い線の右側は今回1Qの予想値)
移動平均線(オレンジ色)は2017年1Qまでの上昇トレンドから、2017年は一貫して物価下落基調になりました。今回予想は若干反発していますが、まだ実質賃金の伸びは低く、消費を拡大させるまでに至っていない模様です。
(2)年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)…下図は今回予想値を加味(黒い線より右が今回予想値平均、赤い線は中銀インフレ目標値)
インフレは中銀の目標レンジ内で推移しているものの、2017年1Qをピークに上げ止まり目標レンジ下限までの軟化予想になっています。今回数値は昨年1Qの数値が非常に高かったので前年比ベースでは今回悪くなっており、仮に予想通りの数値が出ても、みかけ程の悪さではありません。しかしながら、この程度では、引き締めに転換できる内容ではありません。
NZドル/米ドルの相場は今週月曜日のシカゴポジション123でレポートした内容から変わっていません。
2018年は、横流れレンジ0.7180〜0.7440米ドルで推移しており、目先はNZドルが強かったものの、上値0.7390米ドルの抵抗線に止められている状況です。一方で下値は0.7310米ドルが、短期のNZドル上げ継続か否かのポイントになっています。
明日、CPIが予想を下回る数値になるとこの0.7310米ドルを先にトライするかもしれません。もしここを切った場合には0.7260〜70米ドルが次のサポートになります。上値は0.7390、0.7440米ドルの抵抗線は変わりません。(4月18日11時00分、1NZドル=0.7335米ドル)
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