豪ドル/円、短期は下値抵抗を守った状態。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ
3/22に発表されたオーストラリア2月の失業率は5.6%と、市場予想の5.5%より若干悪化しました。また、新規雇用についても予想比やや弱い+1.7万人(予想:2万人)となりましたが、内容的にはフルタイムの就業者数が増加する一方、パートタイマーが減少しており、雇用市場の堅調さが窺えます。為替市場ではこの結果を受けて豪ドルが小反落しています。引き続き市場の関心はアメリカの長期金利動向や貿易問題に向いています。
チャートを見ると、日足は1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、この上値抵抗は85.00-10にあります。また3/12の陽線で生じた立ち上げの可能性が82円割れを見たことで打ち消された状態となっており、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに戻しています。一方で、3/5の81.49と3/19に付けた81.26で弱気ながらも短期的な二番底を付けた可能性も生じており、81円台を守り切れるかどうかが焦点となりそうです。日足の上値抵抗は82.40-50、82.90-00に、下値抵抗は81.50-60、80.00-10にあります。短期トレンドは83円台を回復すれば下値リスクが若干後退しますが、84.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。21日移動平均線は83.03に、120日、200日線も86.20と86.59にあり、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
一方直近の週足は前週の陽線を打ち消して安値引けの陰線で引け、立ち上げの可能性を打ち消しています。また、1/23に付けた89.07を起点として上値を切り下げる流れにも変化が認められず、今週はこの週足の上値抵抗が84.00-10にあり、84円超えで越週するまでは下値リスクにより警戒が必要です。一方で低位もみ合いの間に81.70-80にやや強い抵抗が出来ており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態にあります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は前述の84.00-10と84.50-60に、下値抵抗は81.70-80にあります。81.50割れで越週した場合は80.00方向への一段の下落に注意が必要となります。31週、62週移動平均線は86.40と85.88に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(3/21現在31週移動平均線は86.40に、62週線は85.88にあり両者を下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れに入っている。)
オーダー/ポジション状況
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